《冬の限定ラーメン探訪》
今回は寒い日に特に恋しくなる
《味噌ラーメン》
を特集したい。
先ずは、味噌ラーメンのスペシャリスト
『千代商店』
で、王道スタート。

注目の季間限定味噌ラーメンは、京都伝統の
『西京味噌らーめん』
だったので、いきなり驚く。
せっかくなので、肉ねぎバージョン¥1111
に味玉トッピングと、わがままカスタマイズを施し、いざ実食。

西京味噌ってぇっと、サワラの西京焼きなど甘じょっぱい味付けが印象強いため、ラーメンには合うのか?
疑心暗鬼で一口、スープを啜ると、此の甘味が野菜や麺と深く馴染んでクセと化す旨味を形成していて、唸った。

日本の味噌は、改めて奥深い世界である。
続いては、家系の濃いパンチ力が欲して、訪ねたのは、清水駅近くの人気店
『家系ラーメン・天家』

季間限定味噌ラーメンは、
『黒味噌ラーメン¥950』
せっかくなので、うずら5個トッピング¥150
&ミニ肉飯¥300のセット構成で、存分に頂く。

ニンニク&生姜の威力は、効果覿面であり、
そして、味の決め手・黒マー油が、神秘的に器を漆黒に染め、旨味の沼へと引きずり込む。

此の熱き勢いをそのまま相棒の肉飯を頬張る。

刻みチャーシューが散りばめられた白飯に滴る特製甘ダレの牽引力も脇役以上の存在感を光らせていた。
最後は、地元・由比のお隣、菅原駅前の老舗
『蒲原館』
へと辿り着く。

季間限定ラーメンは、先程の真っ黒とは、対照的に鮮やかな真紅が眩しい
『辛味噌ラーメン¥950』
せっかくなので、相棒に名物
『ミニ鮪丼¥450』
をセットに組んで、御機嫌に食す。

熟成味噌の風味とスパイスの辛味が交わり、思っていたより、旨辛く、食欲が燃え渡る。

挽き肉もタップシ入っており、担々麺の要素を伺えるのが面白い。
笑顔で、マグロ丼を頬張ると、ワサビが効いて、また違う刺激に襲われ、暫し悶えてしまった。

11月早々、イイ冬ごもりが出来たような呑気な帰路であった。
では、最後に短歌を一首
『味噌薫る 深みに啜る 冬の宵 紅く渦巻く 暖を奏でて』
by全竜
