『真夏のシーフード大会(ダイカイ)』 


 真打は、やはり、清水における海産物の聖地

 《清水港・河岸の市》 

に出向くのがベストであろう。 


 ってなワケで、夜勤明けの朝10時過ぎに愛車転がし、其のまま直行する。 


 遅い朝めしを求め、訪ねたのは、まぐろ館2階の
お気に入りの名店 

『丼兵衛』




 ランパス時代から贔屓店だが、暖簾をくぐるのは久し振りだ。 


 カウンター席に腰掛け、ノンアルコールビールで渇いた喉を潤す。 


 不眠不休の身体に労をねぎらうには贅沢な乾杯に添える肴は、おまかせの 

『海鮮3点盛り合わせ¥350』




 今回のネタは、
つぶ貝ワサビ和え、サーモン入りポテトサラダ、フキ、タチウオの炙り、イカの塩辛
となぜか5品も揃う。


 御通しとサービス品もプラスしているので、間違いではないと大将は笑顔で答えてくれた。

嬉しい計算外である。




ポテトサラダには細かく刻んだサーモンが入り、塩っ気が映え、塩辛にはトビコを混ぜ合わせてプチッと弾ける食感を楽しむetc定番の1品に一工夫盛り込むアプローチが斬新な旨味を描き、ビールがテンポ良く進む。

続いては、大好物の
『鰻肝串焼き¥748』
を味わい。心地良き苦味に耽る。



ビールとの苦味とも相性抜群にコラボを繰り広げ、ゴキゲンな美味さだ。

笑顔でビールを呑み干したら、いつもなら、看板の海鮮5色丼で〆るのがルーティンだが、今夏は、土用の丑の日に鰻を喰い損ねていたので、せっかくやから、此の場で堪能しようと、大トリに
『鰻丼¥2750』
をオーダーし、舌鼓を打つ。



奮発して、国産うなぎの大サイズを頬張る。



芳ばしく焼き上がった鰻の果てしなく柔らかく、果てしなく染み入る口溶けに、酔いしれながら、華やかにコースは有終の美を飾った。

食後のデザートとして、プリンをサービスしてもらい、甘くトロトロにゴール♪



駿河湾を背に、美味しい夏休みを楽しむ事ができ、改めて感謝する7月最後の土曜休みであった。



では、最後に短歌を一首

『夜を明けて 遅れし土曜 丑に乗り うなぎ登りの 飾る夢かな』
by全竜