《5月の限定肉メシ大会(ダイカイ)》
牛肉に続いて2番手は、“豚肉編”を特集したい。
先ず、トップを飾る頼もしき雄姿は、牛丼チェーン随一のパワーヒッター
『松屋』
からパワフルに幕開きしてみよう。
牛肉だけでなく国籍問わず、あらゆる肉料理を凌駕する屈指の業師として、腕を奮う豚肉料理こそ、
『ねぎだく豚塩カルビ定食』
である。
せっかくなので、ご飯大盛り、なお且つ、
豚汁&冷奴セット¥1020のボリューム満点盛合せで、ガッツリ向かい合う。
柑橘系の爽やかな風味を際立たせた特製塩ダレは、クドくなりがちな豚料理を後味爽快な食べやすさで、見事にフォロー。
早朝からでも、軽快に楽しめる世界観に仕上がっており、夜勤明けの身分ながら、大いに唸らせるクオリティだった。
続いては、其の対極的スタンスのド真ん中に君臨するのが、コッテリ中華の大エース、我らが
『大阪王将』
である。
何せ、現在進行中のイベントが
《キング元気飯》
と云うネーミングセンスからして、喰道楽の琴線をブルンブルン揺らして揺らして鳴り止まない。
そんな罪深い衝動を駆り立てる恐るべき大看板メニューが、其の名も
『スーパーチャーシューエッグ炒飯¥1280』
だ。
ダブルの目玉焼きの下には、分厚いチャーシューがタップシ敷き積もられた圧巻のチャーハンワールドは、我々チャーハン星人の本能をたやすく打ち抜く脅威の貫通力を誇る。
甘辛い特製ダレが、爪先の毛細血管まで濃厚に絡みつく。
最強ランクにノミネートしても過言ではない強者チャーハン王者と云えよう。
そして、最後は、やっぱし、麺でズルズル〆括りたくなった。
っとなると、ラーメンの真打は、必然的に、チャーシュー麺へと結露は行き届く。
せっかくなので、コッテリ系の代名詞勢力・家系ラーメンで、フィナーレを飾りたくなり、辿り着いたのは、静岡市の繁華街からチョイと離れた研屋町に軒を構えし、人気店
『貫徹家』
に決定なのだ。
ラーメン雑誌で、静岡を代表する家系ラーメンの筆頭格として、大々的に紹介された実力派であり、満を持しての初見参となった。
ちなみに、『バナナマンのせっかくグルメ』の貴重な共演仲間でもあり、暖簾をくぐるや否や、私の番組特製バッグに、大将がすかさず反応し、リアクションにお互い笑い合う。
いきなり盛り上がったタイミングで、せっかくなので、
『中盛ラーメン¥1000』
に、
“チャーシュー多め¥300”
をトッピングし、スケールアップ満点に有終の美を飾る。
パンチ力全開のコッテリスープは、コッテリモードをフルスイングしながらも、ギトギト寸前、胃袋の内角ギリギリのところを突く豚骨パワーがストレートに攻め込む。
整え役の刻みタマネギが、ニクいドロップを担っている点も興味深い。
力強く、ド直球なのに、意外と繊細なコントロールに翻弄される1杯と云えよう。
改めて、家系ラーメンの威力をまざまざと魅せつけられた5月の昼下りなのであった。
つづく