最近、ラーメンの食レポ特集が続いたので、季節柄、カレーが食べたい衝動に駆られた。
ってなワケで、今回は、
『5月の限定カレー大会(ダイカイ)』
と銘打って、いろいろ食べ歩いていきたい。
先ず、トップバッターは、カレーチェーンの大御所
『CoCo壱番屋』
から、貫禄豊かに幕開きを飾る。
春から初夏に掛けて、数量限定でリリースされたのが、
『THEチキンカレー¥1030』
だ。
煮込みチキンがたっぷしに盛り込まれたボリューム満点の一皿だが、欲張りな本能が疼き、
パリパリチキン¥326に
うずら卵串フライ¥131
とチキン満載で追加し、存分に向き合う。
バラエティ旺盛に鶏肉トッピングを合わせてジューシーな旨味を堪能すると、スパイスカレーにはやはりチキンが最適であると、説得力に納得する世界観と云えよう。
スパイス✕チキンの方程式を別角度から取り入れたのが、牛丼チェーンの老舗
『吉野家』
である。
今月より満を持して、発表した新作こそ、
『バターチキンカレー¥616』
だ。
せっかくなので、
ご飯増量¥50で、ガッツリ味わう。
刺激的な辛さは、余韻に醸す程度に抑え、バターのコクを全面に迫る攻勢は、ミルキーな甘味がバランス良く際立ち、食欲を煽る。
ナンではなく白飯に良く合うバターチキンカレーに仕上がっている完成度は、カレー好きな日本人の舌をくすぐる構成力と云えよう。
一方、カツ専門店『松のや』と隣接したシチュエーションを活用し、レースに意気込み参戦したのが、カレーチェーンの強豪
『マイカリー食堂』
である。
互いに競争する環境から、生まれた渾身のカツカレーが、
『ロースかつ黒カレー¥790』
だ。
秘伝のスパイスを研究し、配合を重ねに重ねて2年を費やし、開発したカレーは、漆黒模様に輝き、コクと刺激力の双方に深味を増し、鋭く旨味を染み込んでゆく。
色合いや風味から察して、黒ゴマやイカ墨もブレンドされていると想われるが、全容は謎のままで掴みきれない。
そんなミステリアスな要素も、魅力を高めるスパイスと化しているのが興味深い一皿と云えよう。
まだまだカレーの可能性の扉は数多く存在し、開いてゆく神秘性を探究したいと思う5月の帰り道なのであった。
つづく