肉類が中心だったので、港町の人間らしく食生活を魚で占めたくなってきた。


 ってなワケで、今回は、

 『4月の海鮮グルメ大会(ダイカイ)』

 と銘打って、いろいろ食べ歩いてみよう。


 先ずは、中華からスタートしようと向かったのは、今や中華チェーンの大御所
『餃子の王将』 


 注目の4月限定の月替りフェアは、
『海鮮あんかけ焼きそば¥682』
であった。 




 イカ、海老、を主軸の海鮮と野菜、豚肉など多彩な具材と魚介ダシを効かせた特製餡が絡まりゆく。




 カリッと焼き上げた麺の焦げ目に餡のトロミが馴染み、魚介や野菜の旨味が浸透して、徐々に柔らかくなってしまう過程が何とも愛しい。 


 あんかけ焼きそばならではの名残惜しさが発揮されたニクい一皿と云えよう。


 続いては、海鮮丼を欲したが、夜勤明けで目覚めたのが、既に夜の9時過ぎであった。 


 そんなピンチな状況で、大活躍するのが、我らが
『なか卯』
だ。 


 親子丼だけでなく、海鮮系にも強い守備範囲を活かしてリリースされた春の新作こそ、
『イカ明太丼』
である。 




 せっかくなので、ご飯大盛・イカ2倍の特盛¥1080をオーダーし、ガッツリ対峙した。


 賽の目斬りにされたイカの弾力と明太子の塩辛さをオクラの粘り気が優しく包み込む。




明太子特有の尖った刺激をフォローし、胃袋に然りげ無く旨味を伝達し、夜勤明けで疲弊した身体に夢の続きを誘う。


 海のロマンは胃袋にも偉大なのだ。 


 そして、海の幸の真打は、やっぱし、天丼やろうと辿り着いたのは、天ぷらのプロフェッショナル 

『てんや』 


 春一番に吹き上げた新作こそ、 

『桜海老天丼¥950』
である。




 せっかくなので、+春小鉢セット¥1180で、風流に嗜む。 


 駿河湾の宝石・桜海老をタマネギとかき揚げ(三つ葉入り)にし主軸を囲む様に、
サワラ、ホタテ、タケノコ、平さやいんげん、新生姜とバラエティ豊かに海と山の旬の素材が、鮮やかにズラリと並ぶ。




 桜海老の芳ばしさとタケノコの食感がテンポ良くリンクし、心地好く旨味の響鳴を奏でてゆく。


 新生姜の存在感がとても良いリセットをもたらす。


 小鉢は、
『菜の花とイタヤ貝のからし酢味噌がけ』
であり、此方も粋な共演で、喜ばせてくれた。 




 春は幕を開けたばかりなので、これからの素材もどう展開されてゆくか、楽しみは尽きないのである。 



 つづく