せっかく咲いた桜が雨で散りそうで危うく、可哀想だと思うと、今年の春も刹那く、虚しい。
腹も減り、世界へグルメ旅行したい了見に駆られた。
ってなワケで、今回は、以前、特集した
『春の旨辛グルメ大会(ダイカイ)』
の発展型として、
《アジアン・エスニックめしの旅》
と銘打って、パスポート無しでいろいろ巡りたい。
先ずは、各国のスパイスカレーの再現率の高さから、チェーン業界随一の名人とファンからリスペクトされている聖地
『松屋』
タイのチキンマサラカレーと共に、今春、発表したのが、
マレーシア風牛肉煮込み『ルンダン』
である。
せっかくなので、お肉ダブル&ご飯大盛のガッツリセット¥1080で存分に向かい合う。
ココナッツミルクとスパイスで煮込んだ牛肉は、とても柔らかく、簡単に崩れては、舌へと妖艶に溶けゆく。
クセの強さはタイよりも後味に顕著に表れており、賛否がハッキリ分かれる味わいだが、ココナッツミルク独特のコクがタマラん!!ってぇには、ハマる要素確実の1品と云えよう。
続いて、同列グループで、トンカツ専門チェーン
『松のや』
揚げ物のプロフェッショナルとして、負けじと世界に羽ばたくべく開発したのが、
『ムートート定食¥790』
である。
豚のバラ肉をカリカリに揚げ、甘辛いスイートチリソースにディップして食すタイのソウルフード的存在の屋台料理を日本の白飯に合うようにアレンジした意欲作だ。
異様に甘いアプローチが不思議な食べ応えを生む特製スイートチリソースが鍵を握っているのだが、フツウに中濃ソースで、豚カツの延長線上で食した方が、正直、ご飯に良く合う。
日本の純粋な田舎町のオッサンには、国際摩擦の如く複雑な心持の味わい深さを感ずるメニューである。
最後は、やっぱし、麺でズルズルと〆括りたくなり、辿り着いたのは、静岡ラーメン王者
『厨(くりや)』
に決定なのだ。
毎週楽しみにしているのが、木曜限定イベント
『麺屋BOSS』
であり、今回の、、、って云うか、今日の限定ラーメンは、タイムリーに
『旨辛台湾ラーメン¥1000』
をリリースしたのだから、スルーするワケには、いかない。
せっかくなので、
味玉トッピング¥150
白飯¥150
カレー風味唐揚げ¥200
と勝手気ままに定食スタイルにカスタマイズを敢行し、いざ実食♪
豚挽き肉とニラ、そして、タップシの特製辣油が鮮やかに器を染めるインパクトは、本場名古屋の代表達をも凌駕する痛快なる刺激を力強く本能へ駆け巡ってゆく。
震災で苦しむ台湾を励ますエールとしても、頼もしい完成度であった。
だがしかし、食べ終えた後、台湾ラーメンは、台湾には無い事に気付き、恥ずかしくなり、顔面がスープばりに真っ赤に染まったのは、云う間でも無い。。。
では、最後に短歌を一首
『雨上がる 春空をゆく 旅の果て 脳に渡来し 香辛(更新)の華』
by全竜