3月に突入しても、相変わらず寒い日が続く。

春とはマルっきし程遠い仕事終わりの帰り道に、惹かれるのは、多彩に発表されている担々麺である。


ってなワケで、今回は、
《春の担々麺大会(ダイカイ)》
と銘打って、いろいろドロドロ濃い一品を食べ歩いていきたい。

先ず、開幕に選んだのが、東海中華チェーンの真打
『五味八珍』


静岡での食レポの幕開きに相応しいスポットと云えよう。

久々の日勤リーダーを何とか終えて、ホッと安堵した心持ちで、ノンアルコールビールをグイッと労をねぎらう。

冷えた苦味の潤いに、欲するツマミの王道は、やっぱし浜松餃子に行き着くのだが、期間限定でレベルアップした逸品
『特撰浜松餃子¥690』
をせっかくなので楽しむ。


イベリコ豚&もち豚をミックスした特製餡が、旨味を存分に組み合わさり、舌へ滴る。

続いては、好物の
『エビ春巻き¥275』
を御満悦にカジりつく。


薄皮でこしらえた葉巻型のロングでスレンダーな佇まいから、解き放たれる海老ならではの弾力性
豊かな旨味が、リズミカルに飛び跳ね、ビールが進む。

ビールを呑み干し、いよいよメインへ。

週末の空腹な夜は、せっかくなので、
『肉味噌担々麺¥860』
『ガーリックチャーハン¥920』
の限定タッグでガッツリ堪能する。


リニューアルし、クオリティが格段に上昇した担々麺は、ゴマと辣油、豊富なスパイスを起用した真紅のスープは円やかな口当たりを描き、水面上のセンターに浮かぶ肉味噌を溶かしながら、刺激を深めていく手法を採用。


静岡独特の溶き味噌ラーメン文化を中華に融合した食べ応えは、プラスアルファを超越した充実感と云えよう。

此の勢いを追い風にかき込むガーリックチャーハンは、其の名の通りガツンとパンチの効いた威力が炸裂し、食欲を更にヒートアップさせる。


改めて思う。

チャーハンは、呑み物であると。

が故に。アッと言う間に完食を遂げてしまった。

担々麺の辛味が想像より上回っていたから、最後は、プレミアムなスイーツで甘く〆括りたい。

せっかくなので、浜松のレジェンドパティシエ塚田悠也氏監修したスペシャルタルト
『ヴィオレットタルト¥390』
をチョイス。


洋菓子ワールドカップなどの国際コンテストで優勝した実績と自信をもとに製作された、コラボスイーツは、ベリーのジュレに、ベリーと紅茶とチョコのソースが織り成す三重奏は、コク深い甘さに滑らかな酸味が醸し、気品高い幸福度に暫し抱擁された。


実に充実したスタートができて、実に有意義である。

次なる探訪が大いに楽しみだ。


つづく