《全竜の夜勤明けでっかくグルメ!!》


給料日前に夜勤を終えた朝は、懐がカツカツだからこそ、胃袋に喝をガツンと入れ込みたい衝動に駆られてしまう。

そんな月末の危機に救ってくれる貴重なオアシスが、わが町・由比に在るから、駿河湾に感謝だ。

国一沿いに軒を構えし、老舗食堂
『おふくろ亭』
である。


早朝5時からオープンするため、全国のトラック運転手にとっても救世主なのだ。

メインは、豚のホルモンを丁寧に下処理した定食が人気で、其の他にカウンターには和洋中・多彩な料理がズラリと並び、好みのセンスで選んでゆく悩ましき方式を採用。


しかも、刺身の¥300以外は、オール¥100なのだから、そりゃあ涙で皆、感謝するのは必然なのである。

先ず私は、花形の
『白ホル定食¥600』
をセンターに推し、お惣菜カウンターからは、
大根のきんぴら¥100&目玉焼き¥100
をチョイスし、全竜コレクションの完成だ。


此の豊かなラインナップで¥1000以下なんだから、罪な破格設定にただただ驚く。

白ホルは、ニンニクダレorショウガ醤油の2タイプから選択可能で、前者を選ぶ。

臭味が一切無いホルモンのバウンドに、秘伝のニンニクダレが切れ味鋭く弾み、白飯がテンポ良く進む。


刻んだ唐辛子が抜群のタイミングで刺激をもたらし、本能を柔く痺れさせ、背徳の目覚めを眩しく畳み掛けてゆく。

そして、ホルモン定食では、長年2トップを誇り、高い人気を得ているのが、
『ホル鍋定食¥600』
である。

カウンターからは、
小松菜の和風炒め¥100&奮発して、
マグロの刺身¥300
を取り出してしまった。


贅沢な組み合わせだが、にもかかわらず、¥1000ジャストなんだから、イヤハヤ恐れ多い。

アッサリ塩スープの温もりの中には、クセの無いモツはモチのロンのこと、豆腐や野菜類がタップシ盛り込まれ、寒い夜明けに愛しき暖房装置と化し、包み込んでくれる。


心も懐も熱く癒やす逸品と云えよう。

此の頼もしい着火点の勢いで、マクロの赤身をツマメば、向かうところ敵なしの無双定食と成す。


御馳走でした。

今回の月末も助けて頂き、感謝の一言に尽きる。

御機嫌に帰宅すると、早速、先日、ネタが採用された
『バナナマンの早起きせっかくグルメ!!』
から、景品のトートバッグが届いた。


嬉しいけど、2個目やから、う〜〜ん、今度の呑み会で仲間への餞別としてプレゼントしてみようかな。

と、アクビを溢しながら思う呑気な月末の昼下りなのであった。

では、最後に短歌を一首

『カツカツの 懐に喝 鍋に持つ(モツ) 月末に待つ 軽々しき春』
by全竜