《全竜の夜勤明けでっかくグルメ》


今回は、TBSの早朝バラエティ
『バナナマンの早起きせっかくグルメ』
の人気企画から取り上げたい。

題して
《せっかくあの頃バカみたいに食べた青春パン》

私が推したいパンは、静岡で誕生し、半世紀以上愛されている名作
『のっぽパン¥160』
である。


イラストに描かれているキリンの様に縦長のコッペパンに、甘いクリームが盛り込まれた親しみ深い味わいは、静岡において子供の頃からおやつパンとして浸透しているロングセラーだ。

私も高校時代、カバンの中に忍ばせ、お昼の弁当までのリリーフエースとして、活躍。


長身のフォルムを活かして、休み時間に少しずつ千切りながらカジリついたのが、懐かしい思い出である。


でも、練乳タイプの甘いクリームと、フランスパンを想わせる噛み応えバツグンの生地の絶妙なバランスに、昼までの繋ぎと云う理想は脆くも崩れ、一気に食べてしまうのが、いつものオチと化してしまったものだ。

また、其の長身ゆえ、カバンから取り出した時点て無惨に折れ曲がっている悲劇も懐かしい御愛嬌と云えるだろう。

十五年ほど前、メーカーの統廃合により、一時期、生産中止となり、ファンはとても落胆したが、熱い要望により、見事復活。

現在は、王道の
『クリームのっぽ¥160』
の他にも、ピーナッツやイチゴミルク、ミカンetc多彩な味がバラエティ豊富に登場し、コンビニなどで気軽に楽しまれている。

中でも、特にファンを驚かせた衝撃の新作こそ、
『濃厚ソースのたっぷり焼きそばのっぽ¥360』


つまり、のっぽによる焼きそばパンである!!

長年に渡るファン待望の夢のコラボと云えよう。


のっぽならではの長身の生地にはコッテリソースで味付けされた焼きそばがギッシリ詰まっており、圧巻のスケールで迫りゆく。


おやつパンと云うより、完全におかずパンのエースであり、今では、職場の弁当のおかずであり、夜勤時の夜食の主役としても大活躍中の心強く、デッカい味方である。

では、最後に短歌を一首

『早弁の 繋ぎとカジる 教室の 思い出伸ばす のっぽな春よ』
by全竜