夜勤明けは、各チェーン店の限定バーガーをアクビ混じりに大きな口を開け、カジリ、労をねぎらうのが、春の帰路のルーティンと化してきている。
マックは王道中の王道だが、チョイとリッチなメニューが揃う
『モスバーガー』
は、とりわけ、業務が大変で、クタビレた日に解き放たれた時に、自分への御祝を込める御馳走的ニュアンスの濃いスポットと云えよう。
2月の夜勤明けは、精神的に落ち込む場合が多かったので、オアシスとして一層、花開いた
早速、今月の限定バーガーを覗くと、とり竜田バーガーがヒューチャーされており、私は、其の中から、
『辛旨ヤンニョムのとり竜田バーガー¥490』
をチョイス。
せっかくなので、ゆず&レモンジンジャーエールのセット¥1020
で、ガッツリ味わう。
韓国の国民的フード・ヤンニョムチキンをハンバーガーに取り入れた大胆な着想は、自慢のコチュジャンベースのレッドソースが、想像以上の刺激で攻め込み、徹夜でボヤけた脳味噌を一気に覚醒させる衝撃度を誇る。
でも、中盤より、なめらかチーズソースがコク深くフォローし、尖りを和ませて、親しみやすい世界観へ導いてくれるのが嬉しい。
2層構造で活躍するソースの演出は、其のまま、モスの醍醐味として賛辞しても過言ではないだろう。
此の心強さは、今年も開催中の人気企画・
静岡第一テレビの情報番組
『まるごとTV』
とのコラボバーガーでも、存分に発揮しており、ファンは、無論、スルーなぞ、出来るワケが無い。。
2024年は、北陸や産地・北海道への応援を兼ねて開発されたのが
『ほたてフライバーガー』である。
せっかくなので、バンス版ではなく
『モスライスバーガー・ほたてフライ¥740』
をオーダー。
ミディアムレアのホタテから弾む食感と旨味にバツグンに応える特製タルタルソースが、コンガリ挟むライスに、熱く染み渡り、食欲を奮わす。
なるほど、久保ひとみもビックシな力作と云えよう。
そして、最後は、限定スイーツの新作・
ひんやりドルチェシリーズ
『カップいちごムースケーキ¥350』
で甘酸っぱく〆ゆく。
せっかくなので、地域限定シェイクの新作
『まぜるシェイク・甘酒¥420』
を揃えて追加注文し、ルーキーコンビでゴールを果たす。
徐々に溶けてきた生地より伝わる気品高き木苺の酸味が、小悪魔の如く突っつくのが何ともニクい。
知覚過敏も加わり、怯む己に、甘酒が優しく癒やす幅広い包容感が、自然と疲れを忘れ、笑みを帰す。
おかげで、鬱も晴れた気がする。
制服の洗濯よりも前に、心の洗濯ができ、清々しい気持ちで、相棒に乗る2月の帰路なのであった。
では、最後に短歌を一首
『アクビより 笑みを挟みし 薫る昼 北より遥か 申す春色』
by全竜