いよいよ11月。
食欲の秋も、更にヒートアップし、貪欲と化す。
値上がりラッシュで苦境に立たされている外食業界は、様々な分野からメニューを組み合わせ、工夫を凝らして生き残りを賭けている。
ってなワケで、今回は、
『秋のコラボ肉めし大会(ダイカイ)』
と銘打って、いろいろ食べ比べてみよう。
先ずは、牛丼チェーン業界随一の仕掛人
『松屋』
が、今秋手掛けたのが、
『親子丼』
だったので、驚く。
ライバル『なか卯』の専売特許である分野への参戦は、『吉野家』に後塵を拝するカタチと成るが、牛めしとのコラボを組んだ
『牛とじ親子丼¥650』
で、個性を打ち出す。
鶏肉の弾力と、牛肉の旨味、其々のカラーを優しく包容する玉子の親しみ深さが、魅力を白飯に染み込ませて、魅了する。
実に、面白い展開と云えよう。
続いて、定食系では、唐揚げチェーンの第一人者
『からやま』
は、期間限定メニューに、得意の鶏だけでなく、意欲的にトライし、話題を呼ぶ。
其の大胆な野心作こそ、
『豚から揚げと鶏から揚げの合盛り定食¥790
(+ご飯大盛¥30)』
だ。
鶏モモ、豚ロース共に生姜ダレが染み渡り、爽快なるジューシー感の波が熱く押し寄せ、圧倒される。
特に豚ロースは、生姜焼き風に仕上がり、濃厚な味わいが色濃く決まり、白飯は大盛でかき込みたくなる衝動に駆られるのは、極めて必然的ではなかろうか。
続いては、麺を嗜みたくなり、向かったのは、讃岐からのスペシャリスト
『丸亀製麺』
豪快なる最新作こそ、
『タル鶏南蛮ぶっかけうどん(冷)¥740』
チキン南蛮✕ぶっかけうどんのディープな合体は、スルーするワケにはイカない。
ザク斬り白身がゴロゴロ転がる特製タルタルソースに塗れたチキンの肉汁と出汁をまとい、食道を疾走するうどんのデッドヒートは、凄まじい威力をスパークし、酔わせる。
最後は、甘く〆括りたくなり、辿り着いたのが、ナゴヤ喫茶文化の伝道師
『コメダ珈琲』
人気主婦向け雑誌・オレンジページとコラボした注目の逸品、其の名も
『オレンジと小倉あんのシロノワール(ミニ)¥600』
で、色鮮やかにフィナーレを飾る。
甘酸っぱいオレンジソースと素朴な甘味の小倉あんと、濃厚なるチョコレートが折り重なる和洋折衷スイーツの世界は、爽やかなのに、濃密にハマる不思議な融合に、ズブズブと癒やされ、沈んでゆく。
此のまま昼寝したい衝動をアイスコーヒーで、食い止め、帰路を急ぐ気怠い10月最後の昼下りなのであった。
『秋歌う 味の組曲 奏でれば 恋しく濃いぞ 肉の掛け引き』
by全竜








