今夜のBGM 先日私の過去のアイドル遍歴の一部として藤代美奈子さんを紹介したのだが、藤代さんと言えば「BU・SU」(1987年)市川準監督 出演 富田靖子 高嶋政宏 藤代美奈子 伊藤かずえ 大楠道代 すまけい である。

ボーイフレンド役だった高嶋政宏さんと言えばプログレ、という訳でクリムゾンである。だが、この時期のクリムゾンはジャズバンドがブルー・チアーの楽曲を演奏しているような破天荒さでスターレス高嶋さんの嗜好とはズレる気もするが、個人的には最高にイカす演奏で言うことなしである。実は相方から「キング・クリムゾン/ザ・グレート・ディシーヴァー」をプレゼントしてもらったのだが、再生装置がないため聴けず寂しかったこともあってクリムゾンを選曲したのである。

高嶋政宏さんと言えば忘れてはいけないこちら。

と言いつつ、いまだに通しで観たことがない(摘み食いしながら観たことあり)。プログレ仲間としては、来年こそガンヘッドを完全鑑賞したいところである。

以前魔法のiランドさんでブログをやっていた時期に、子供の頃観て面白かったがタイトルを思い出せない作品について書いたことがある。

その時取り上げたのが、「二つの顔を持つ女/整形美女の復讐(1973年)」(1973年)リー・フィリップス監督 ストッカード・チャニング主演でこの作品は調べが付いたのだが、もう一作品どうしても思い出せない作品があり、こちらは探偵ナイトスクープよろしく調査継続案件のまま今に至っていた。

それが最近、何気に黒沢年男を掘っていたら偶然金脈に鶴嘴が当たったのである。今まで若くして亡くなった※草野大悟という俳優を観るたびに、何処か懐かしさと頼もしさの感覚を抱いていたのだが、その根拠は私が小学校に上がるか上がらないかくらいの頃に祖父母の家のテレビで観たトラウマ映画「死ぬにはまだ早い」で彼が演じた役柄にあったのである(私がちびっ子だったこともあるが、映画は非常に暴力的な印象だった)。細部は忘れたし記憶が不確かだが、兎に角黒沢年男演じる若者が憎たらしい奴で、人質に対する扱いが酷かったことだけは何となく覚えている。あらためてキャストを見ると緑魔子が出ているのだがまったく記憶に残っていない。過去の私的調査では、最も記憶に残っている人質のひとりの風貌から、当初より草野大悟と藤竜也に絞って出演作品を調べたのだが残念ながら当たりがなかった。意外にも犯人役の黒沢年男を特定出来て作品に辿り着いたことは嬉しいことこの上ない。実は黒沢年男の出演作品も以前調べたことがあったのだが、本作品に辿り着けなかったのである。話を戻すと、映画の方はモヤモヤイライラする時間を耐えた後、クライマックスのDQN黒沢の射殺シーンを迎える。ここで滅茶苦茶格好良かったのが、人質のひとりだった草野大悟である。実は彼は重要指名手配犯だったというオチで、人質の生命を救ったヒーローが警察に連行されていく場面で物語が終了するという、頭の悪い餓鬼にとってみれば理解が追いつかないが格好良い終わり方であった。という訳で、数年ぶりにDVDを購入してしまった。よく考えたら再生機材がないためしばらく鑑賞できないのだが…。記憶と照らし合わせエラー修正しながら鑑賞する日を楽しみにしているのであった。


草野さんと言えば、まずは子供の頃親に連れられて上野の映画館で観た「ゴジラ対メカゴジラ」の侵略宇宙人役である。あとはUFOの光線?の影響で血が青くなった人間を政府が迫害しだしたときに、彼らを匿う活動をしているキャラクターで草野さんが出演していた。官憲にアジトを突き止められ暴力を振るわれて血反吐を吐いているシーンが記憶に残っている。

「死ぬにはまだ早い」の緑魔子をまったく憶えていないのと同じようなパターンとしては、「女囚 檻」(1983年)小沼勝監督 出演 浅見美那 渡辺良子 田山涼成 室井滋 の田山涼成さんである。

主演の※ぴょん太君のおねえさんの恋人役だったが、蒸かし芋みたいな顔の冴えない男だったという印象しか残っていなかった。逆に虚言癖のある女囚役の室井さんは強烈に印象に残っており、彼女がテレビドラマに出だした頃は、「エロ教誨師のイチモツを口に突っ込まれて窒息死した人だ!」(確かそのような残酷な死に方だったと思う)と直ぐに分かったのであった。

我がコレクション(VHS)にある浅見さん作品と言えばこちら。この作品にも性春スター阿部雅彦さんが出演している。私の映画鑑賞歴では、石を投げれば阿部雅彦に当たる感じである。

という感じでざっと過去に観た映画、出演していた役者に対する思い入れなどをダラダラと書き連ねてみたが、思い出されるのはいつもあった個人的な孤独感である。このような閉じた私的世界がなければ、おそらくは気がふれていたであろう。感謝とともにこの楽曲でお開きとする。