電気代を節約したいのだが、こう暑くてムシムシしていると、堪えられずにクーラースイッチオンである。涼しくなってきたところで、精神安定のため処方箋により、ナポリ出身のIL BALLETTE DI BRONZOのファーストアルバムを聴く。メンバーは次の通り。・Marco Cecioni(vo & gr)・Lino Ajello(gr)・Michele Cupaiuolo(ba)・Giancarlo Stinga(dr)。
歪んでひしゃげたようなギターから繰り出されるリフが刺激的な1曲目"UN POSTO"から心捕まれる。3曲目"NEVE CALDA"はツェッペリン風のリフで押しきるかと思いきや、イタリア民謡風の展開もあり一筋縄ではいかない。本作品後、CecioniとCupaiuoloが脱退し、・Gianni Leone(vo&key)・Vito Manzari(ba)が加入し、1972年に伊シンフォ・ロックの傑作と名高い"YS"を発表している。セカンドもよいのだが、サイケデリックロック~ハードロックの中に、イタリアの土着音楽の片鱗も垣間見られる本作品のごった煮感も好きである。