体調なかなか万全ならず、今朝はかなりキツかったので、仕方なく不安部位の検査に病院へ。結果問題なしで安心したが、検査中たった数分拘束されただけでパニックを起こしそうになり、ぐったりしてしまう。処方箋によりMighty Babyのファーストを聴く。正確には、1969年のアルバムに、前身バンドであるThe Action時代の曲を5曲加えた内容となっている。The Actionはなかなかの実力派モッズバンドであったが、それが評価に結び付かず、メンバーは他のミュージシャンのバッキングの仕事などをこなしていたようである。女性フォーク歌手のSandy Denny(のちにFairport Convention加入)との仕事もそういう事情からであった。Mighty Babyに加入したブルースギタリストのMartin Stoneによると、サイケデリックR&Rにカントリーを導入したByrdsを特に敬愛していたという。中でもGram Parsonsにはとても魅せられたようである。バンドメンバーは次第に、スーフィズムにのめり込み、Sandy Denny のバンドメンバーだったRichard Thompsonがスーフィズムに帰依することになる。Martinによると、アルメニア出身のGurdjieff(グルジエフ)の考え方がスーフィズムに通じているとして、彼からの強い影響を公言している。スーフィズム関連のミュージシャンに、ヌスラット・ファテ・アリー・ハーンがいる。十年位前に、精神状態が悪い時期に聴いていた記憶あり。それはともかく、ポップだが微妙に歪んでいて、ギターサウンドが心地よいという、サイケの旨味成分いっぱいの本作品は、滋養強壮にぴったりである。