中東情勢やイスラムの世界に思うこと | Zappa's Cafe

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ひとやすみ~♪ ひとやすみ♪

<ガザとイスラエルとアラブ諸国>

アラファト議長の頃

パレスチナ(西岸地区)とイスラエルには明るい未来があると感じたのは幻想

強引に入植地を広げるイスラエルは嫌な印象で、

そんな事するからガザ地区でハマスが力を持ったんだと思っていたけど、

2023年10月の事件は色んな意味でショック

 

以前は、ガザを支援する方達のやっている事はすごいと思っていたけど、

日本人支援スタッフのどの人も

ガザの窮状や支援は訴えるけれども

突然殺されたり、誘拐された人々(と殺された上に連れ去られた?遺体)に言及無し

違和感を感じながら、

報道で切り取られているだけかも

現地では情報が無かったり、言えない事もあると最初思っていましたが、

長めのインタビューや記事を見ても、帰国後のインタビューを見ても一切無し

 

気にもならないのか?

人質が生きて戻る事は無いという事?・・とゾッとした

 

ガザ地区の子どもの命ばかり言うけど、

イスラエルの子どもの命だって奪われてはいけないものでした

出稼ぎにきて農園等で働いてたアジアの人々の命も

私が見たニュースの時点で、同じアジア人労働者はタイ人だけでも約40人殺され、

数十人誘拐されてるとの事だったけど、

欧米も中東もNGOも無視しても、日本政府は両方に配慮した「遺憾」以外に、

アジア人として言う事無いのでしょうか

 

人の命が擦り減り、奪われていく状況で、

外野の”どっちが悪い”の無意味な話はもう聞きたくないし、

当事者たちが、一人ひとりの命より大切なものがあると考えて、行動する限り

同じこと

ガザの一般市民は、見捨てられて、ハマス関係者以外はどこへも行けない状態みたい

イスラエルに出稼ぎできてた人も今回の事件で職を失ってた

以前から、将来に絶望し海から外国へ逃げようとする若者が沢山命を落としているらしい

 

周辺のアラブ諸国は

アメリカやイスラエル非難はするけど、普段も非常時もガザ市民を助けない

生産調整して原油価格つり上げた利益で軍事支援じゃなく、人を助ける気にはならないのか?

 

と思って旅に出たら、

 

中央アジアとトルコ旅行時、

「同じムスリムでも全く同情なんて無いですよ。」

トルコの人が話したアラブへの思いが衝撃的!聞いてみないと分からない

・裏切ったアラブ(第一次世界大戦?)を絶対に信じないし、助けたりしない

・アラブ人は資源で大儲けしても貧しい人を助ける事は無いし、そもそも自国内でも働かない

 労働者は出稼ぎとか、よその人らしい

 

今回、カタールにハマスの政治部門があること、

クアラルンプールにハマス幹部の家があったこと(襲撃されたニュースで知った)

・・・

以前、ハマスはガザ地区の市民が選んだ正当な勢力だと解説している人がいたけど

拠点を置くのは軍事部門だけってどういうこと!?

現地不在なのに支持されているの?

 

私が十数年前クアラルンプールの水族館で出会った彼女は、

ドーハ在住のパレスチナ人と言ってた

(パレスチナ西岸の人が家族の仕事で住んでいるのか、

 イスラエル建国時に外国へ逃れたか?、そこまで尋ねず)

・・・・・なんとも言えない気持ち

その時、ご主人が東アジアは仕事で韓国へは行った事があり

ぜひ日本へも行きたいけどExpensive!と仰ってたのが今安いけど、それどころじゃない

 

 

 

<中央アジアのイスラム化>

ウズベキスタン

・ソ連崩壊で宗教が自由化されイスラム化が進み、

観光に力を入れて整備を急ぐ方で、酒類提供店は少なくなっているらしい

(私は旅行中にお酒が無くて全く問題ない)

 

・メドレセ(神学校)がソ連崩壊後に大学になってるのがどういう事かと思ったら・・

ソ連支配下では邪魔な知識層を排除する為

宗教学部があった事を理由に「神学校」と決めつけ、廃止させたもので

内容を聞くと、実際は総合大学だった

 

・ウズベキスタンでは国教がイスラム教ではないけれど9割がムスリムのため、

金曜礼拝前の講話は、内容も進度も全国統一されている

(旅行や帰省先でもモスクへ行けば続きを学べる。聞き逃したらYouTubeでも学べるらしい)

 

・ムスリムによるテロは、コーランを正しく理解しない者によるもの

 コーランはアラビア語で書かれているものが唯一とされているが、

 アラビア語も色々あって、アラビア語圏でも読むのが難しいらしい。

 正しく理解させるために礼拝前に少しずつ解説されている。

 

・イスラムの教えと、だましてテロ組織にリクルート活動させない為には

 モスク以外での布教活動制限もムスリムの若者たちを守る事になるかもしれない

 自国で宗教団体のテロがあっても「宗教の自由が~」としか日本では報道しないけど

 中国のウイグル自治区のモスク外での布教活動制限にはそんな事情があるかもしれない

 サマルカンドとタシケントのガイドの話を聞いて、そう思いました

 

・でも驚いたのは、金曜礼拝に女性は行けないから(”行かなくて良い”という言い方)、

 自宅にいること

 男性は女性の魅力に弱く、ムスリムは礼拝時に床に頭を付けてお辞儀をするが

 その時、後ろからお尻が見えるのが我慢できないらしい

 それで、女性はモスクには行かない方が良い、とな!

 一見紳士ぶってても、盗撮・痴漢犯罪の多い日本も嫌だけど、

 堂々と「我慢できない」と言われると、恐い

 

 モロッコでは各都市のモスクに女性の集まる場所があり

 男女別学みたいな感じで一緒にお祈りに来ていたけど、

 ウズベキスタンは都市部でも女性は礼拝に行けない!?(その為のYouTube?)

 多民族入り混じる土地柄、昔の民族衣装は目の部分すら隠されていたから・・

 (馬の毛だったか・・内側からは外が見える仕様)

 女性を守る為とも思うけど、祈りとコーラン解説聴けた方が良いのに

 

 隣国アフガニスタンと違って、子どもを育てる女性の教育は大切だと考えられていて

 タリバンの政策はイスラムの教えとも異なり、おかしいと考えられている事には一安心

 

 人は自分の物差しで判断してしまうものだから、

 現地の人に聞いて、初めて理解できることもある

 英語だとセンシティブな事まで話してくれても、とっさに理解しきれず

 後でもっと深く話を聞ければよかったと思う事も多いので、

 今回、日本語ガイドをお願いしたのは、遺跡の解説だけじゃなく意義深かった

 一人じゃなく、ライバル都市のそれぞれの見解を聞けたのも面白い

 考え方も色々だったり、同じだったり 

 

・イランと違ってイスラム教は国教ではなく信教の自由はあるものの、

 コーランで許されている事(妻をとられた報復のための殺人)は法律を超えて許される

 というのが不思議

 それを皆知っているからここで女性のレイプ犯罪は無いんです、とな。

 安心させるために話してくれたのは理解するけど・・恐い。他宗教だとどうなるの?

 

 ・イスラムの教えを理解しないムスリムによるテロが多いから、

 首都タシケント旧市街にある古いモスクの隣に、巨大なモスクみたいなの建物建設中

 異教徒(主に外国人)に本当のイスラムの教えがどういうものかを理解させる内容らしい

 

 ・宗教教育を受けたイスラム教徒の多い国の方が比較的安全なのかな、と思ったけど

  結局、モロッコでも聞いたが

  異教徒相手だと話が違う(教えを守らなくていいとする)場合もあるし、

  キリスト教徒もイスラム教徒も死後の世界が大事らしくて・・

  ”ジハードだと言えば許される”となれば、おしまい

 (ジハードと判断できる立場の宗教家はオスマン帝国崩壊で不在。で、言いたい放題らしい)

  どの宗教を信じようと、地球上の人の命は一つ

  今を大事に生きたい

  自分の今生きてる命や人生を大切にできない人に(本人の責任だけじゃない場合も)

  他人の命や人生を大事なものと思えるわけない

  そういうのが恐い

 

  そして、唯一の神が人も自然も、この世界のもの全て造ったと考える人たちの、

  自然界への興味の薄さや畏怖の念の無さ・・が少し恐い

 

  中央アジアとトルコを旅行して色々話し合って・・

  私が、日本の海や山、川、旅先の別の土地で見守られていると感じるのは

  欧米の人が言う精霊の様なものじゃなくて、神様だ、と改めて感じました

  ハワイでは火の神とか・・伝承をハワイ語で伝える絵本があって親近感があったけど、  

  唯一の全知全能の神を信じる人々と理解し合うのはなかなか難しい

  でも、違いを知り、理解し合おうとしている限りは、安心できる気がするし

  自分たちで決めたルールを守れる人々の社会では、

  自分もそのルールを知って守れば良いのだから安心できる

 

 

 ・行く前も、行く過程も、到着してからも不安になったりムカついた稀有な国の

  お国自慢を聞いて・・

  日本で色んな問題があって嫌になるけど、それが問題だとすら認識されない国よりは、

  良くなる可能性があり、救いアリ、と気づけた

  宗教バラバラ、信心深さは人それぞれ

  でも、法律や規則を守る事で社会秩序を保ち、

  マナーを気にする事で互いに快適に過ごせる自分の国が誇りに思えた