70歳になったので、横浜市の「敬老パス」が届いた。
これでJRは除いて横浜市の市バスと民営バス、地下鉄などが乗り放題。
もちろん所得に応じた年会費(私の場合は7000円)を支払い、毎年更新する。
1年間無制限に使えることを考えたら相当お得。
今日は新宿のリンパ浮腫専門クリニックに行くのに、さっそく敬老パスを活用した。
交通費の負担軽減になりありがたいことだ。
横浜駅から湘南新宿ライナーで行くのだが、時間に余裕があるので、
とりあえず地下鉄で桜木町の横浜市役所の新庁舎へ。
市役所の中のお気に入りのラーメン店「維新商店」で少しはやい昼食。
市営バスと市営地下鉄は「敬老パス」で乗り放題なのがうれしい・・・と手放しで喜べる状況ではない。
制度開始当初は正真正銘無料パスだった。当時7万人だった交付者が高齢化により年々増加し、
40万人を超え、2003年から収入に応じた負担金を取る形になった。
事業費も21年度は126億5700万円に膨れ上がっていて、市の財政を圧迫しているという。
高齢者があまりにも増えすぎたため(私も高齢者だが)、持続可能な制度のあり方の見直しを迫られている。
当時はこんな「超高齢化社会」になるとは思っていなかっただろう。
長寿が手放しでめでたいこととは一概には言えない、
というのは長寿イコール「年金・健康保険(医療費)食い」で若い人の負担増になっているからだと。
私も高齢者の仲間入りをしたが、長寿の方々から見ると、まだまだ若いのだろうが、
それでも年金や医療で若い人の負担を増やしている。
ときどき生きているのが申し訳ないと思ってしまう自分がいる。
感謝の気持ちだけは忘れないようにしたいものだ。