両手に荷物を持ったおばさんが改札を通ろうとしてコケタ。

こけただけなら笑い事で済まされるが、受け身も取らず、顔面からコケタ。

ゴン!

しばらく動かない、、、

「誰か駅員さん呼んで。」

横にいた駅員はキョロキョロしているだけ。

数秒しておばちゃんは、大量の血を滴らせながら、体を起こした。

2、3人がおばちゃんに手を貸し起こしてやる。

そうこうしている内に、駅員がやってきた。


一連の出来事を、僕は何も出来ずに眺めていた。

目の前の出来事に実感が持てず、まるでドラマを観ているような気分だった。

動かないおばちゃんを見ても、滴る血を見ても、、、

ただ1つ、ドラマと違ったのは、駅員を呼ぶ人が居て、助ける人がいた。

東京も捨てたもんじゃないと思った。

それにしても、痛いの声も無く、受け身を取るでも無く、なんのリアクションもなきあのおばちゃんが1番リアリティがないわ。