モロッコで、子供がふざけて打った1発の銃弾。

この1発をめぐって、モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本の4カ国で次から次へと繋がってゆく負の連鎖。

簡単に言うとそう言う映画。

映画の最後の方に、息子に捧げるとか書かれている所を見ると、きっと息子さんが普通で無い死に方をしたのだろう。

それがバックボーンとなり制作された作品ではいかと勝手に推測してる。


近親相姦、子供のオナニー、女子高生のマン毛ボー、放尿キッス、聾唖、警官とセックス、障害者の性欲

タブーオンパレードで、しかもどれも中途半端で、敏感な人には嫌悪感やリスペクトを受ける映像と内容だろうけど、慣れてしまっている人には、不完全燃焼で狙いすぎな内容。

「銃はおろかな人間が人間を殺す為に神からの負の贈り物である。」

と言うのが全篇に流れており、上記の衝撃的なシーンの連続は、そのおろかさを表現する手段?

アメリカ、モロッコ、メキシコ、日本、それぞれ言語の違う4カ国、プラス言葉を持たない聾唖者、、、、、、、、、、

それらが微妙に重なり繋がって行く。

ドキュメンタリータッチの臨場感のある絵作りは手持ちカメラによる意図的な物。

それに酔い、知らぬうちに引き込まれて行く。

同一時間軸なのに、各々の国の文化や生活レベルの違い。

それを見ているだけで、ウルルン滞在記並みには面白い。


ただ、どうしても納得出来ないのは日本のシーンだ。

聾唖少女は刑事に母親はベランダから飛び降りだと言い、父親は妻は銃で頭を撃って自殺したと言う。

そのくだりが、つじつま合わせにしか見えない。

大体、海外でハンティングして、その銃をガイドにあげるくだりには何のリアリティーも無い。

途中までは引き込まれたが、その辺りになってくると興ざめしてしまって、裏を詮索する事に僕の頭は専念するようになってしまった。

面白いのは面白いんだけど、もっと繊細に内容を吟味してつじつま合わせでは無く、必然的な仕掛けを作って欲しいもんだ。

日本からモロッコへ銃が渡り、悪意無き銃弾によってアメリカ人が撃たれ、無力なメキシコ人が巻き込まれて行く。

そんな意図が裏からにおって来る気のする映画だった。