つ、ついに行ってきました、槍ヶ岳。
 
こんばんわ、やまたてです。
今回は画像ましましの山の話ばかりなので、興味なければすみません。
 
私が登山を始めたのは、去年の3月ごろです。
そのころから目標にしていたのは、槍ヶ岳の登頂でした。
ここまで登山を繰り返していたのも、そのための訓練と言っても過言ではありません。
 
目標達成をする日は、8月11日、山の日。1年越し、そこまで決めて準備してきました。
 
初の2泊3日の長丁場、そのスタートは、上高地としました。
 

 
夜行バスで朝5時半に上高地に到着です。
すでに多くのハイカーがスタンバイしています。
上高地はマイカー規制をしているので続々とバスがやってきます。

 

 
上高地は清流に接する観光地でもあります。
川向こうには、デラックスなお宿が見えます。
 
 
エメラルドグリーンのせさらぎ。
 
 
そびえ立つ山々。
 
 
カラフルで可愛らしい数々のテント。
 
 
モダンなロッジ。徳沢ロッヂ。
 
 
川を上流に向かってひたすら歩く。
 
 
平坦な林道の先、横尾山荘、ハイカーのみなさんが休憩中。
 
 
小川は更に透明度を増しています。
リアルアルプス天然水は、冷たくて、気持ちよいです。
 
 
コケ感も、芭蕉めいています。
多少のアップダウンはあるものの平坦な林道を、てくてく。
 
 
てくてくてくてく。
 
 
てくてくてくてくてくてくてく・・・
簡単にてくてくしていると思われますが、このてくてくに、すでに4時間かかっています。
 
 
ようやく登りに入って、1時間弱。
その先に今回のお宿、槍沢ロッヂ。お風呂に入れる珍しい山小屋です。
 
 
館内もとても清潔。
特に、山系漫画が充実しており、「山を渡る」を5巻全巻読みました。おすすめです。
 
 
寝床はこちら。すでにスタッフの方が、枕を余分に設置してくれて、斜め45度になっています。これで逆流を恐れずに眠ることができます。ありがとうございます。
 
 
あたりがマイナスイオンだらけなので、気分が高揚してしまい、普段の山行には、決して口にしないビールにも手をつけてみました。術後、ビールだけは、身体が受けつけないんですよね、未だに。
 
 
川の音と鳥のさえずり、よきなりよきなりと、思えていたのもつかの間、気分が悪くなって、寝床へ。ビールおそるべし。
 
 
翌朝は、5時半に出発。
後から知ったことですが、私が出発した日に、槍沢ロッヂさん、営業を停止していました。
スタッフの方々がコロナ感染していたようで・・・自分は先ほど抗原検査しました。陰性でした。大丈夫でしょう。スタッフ皆さん、お大事に。
 
 
ここから槍ヶ岳までは、本格的な登りです。一気に1400メーターほど高度を上げなければなりません。こちらは、途中の絶景。槍見とありますが、槍ヶ岳ではありません。
 
 
沢沿いを登り続けています。
意外と歩きやすいです。
 
 
緑が多いので、羽根虫がたくさんいます。
高高度なので、天敵がいないためでしょう。我が物顔で集団ストーキングしてきます。
放っておいたら、いつまでも追いかけてきます。しかも数が徐々に増えます。
体中に虫除けを塗りたぐります。
 
 
虫に刺されないための虫除けというより、目や鼻や耳に入ってこようとする羽根虫の不快感を抑えるための虫除け効果の方が大事だと、最近知りました。
 
 
そうこうしていると、少し見えてきました。目的地、槍ヶ岳です。
緩やかに見えますが、それなりに大変な登りです。
 
 
確かこのあたりで3時間ぐらいは、登り続けています。
ひたすら、ガレ場を登ります。
 
 
近そうでなかなかたどり着けない。山マジック。
あの山、ザ・魔雲天っぽいな・・・なんてことを、キン肉マンのストーリーを思い出して、意識を取り戻しています。息切れが今回も半端ないです。
 
 

毎日のように運動をして、抗い続けてみましたが、肺活量は術前のようには戻れないようです。そもそも空気の薄い高山への登山は、この身体には向いてないわけですが、喚いても、呪っても、どうしようもないので、ハンディーがある中で、最大限にチャレンジするしかないです。

 
 
よく言われていることですが、登山の中で身にしみたことがあります。
歩き続けさえいれば、たどり着くことができる。歩みを止めても、何も変わらない。だから、ほんの一歩でも前に進め。ということです。
 

息を切らし、そして、また、息を切らし、6時間ほどかけて、本日のお宿、槍ヶ岳山荘に到達。

 
 
山荘の中は、広くて、こちらも清潔です。
 
 
ただ、やたら寒かったです。今回は薄手のフリースしか持ってこなかったのが失敗でした。
談話室にはストーブがあったので、すぐに着火しました。最初は私だけでしたが、暖に惹かれて、続々と宿泊者が入室してきました。最終的には、15,6名はいたんじゃないでしょうか。
 
 
寝床は、こちら。一番手前が、私のお布団。こちらでも枕を一つ余分に配置してくれましたが、ちょっと厚みが足りなく不安だったので、バックパックを枕の土台にして高さを増しました。
 
 
そして、これから挑むのが、槍ヶ岳のてっぺん。
ヘルメットを装着して、いざ、いかん。
 
 
想定していましたが、垂直に上がります。
矢印があるのでルートには困りません。
 
 
ただ、やっぱり怖い。前に誰もいなければ、躊躇してしまったでしょう。
 
 
振り返れば、あわわわわわわ状態です。
やまたてさん、純然たる高所恐怖症さんです。観覧車乗れません。
こんなときに限って、スマホが指先になかなか反応してくれません。
 
 
怖いので、上を見ろ、上だ。
 
 
そして、ついについに、一番うえに。
その最初の一枚がこちらです。あいにくガスが多くて展望はよくないです。
 
 
同じくソロの方に写真を撮っていただき、遂に目標達成!!
ガスが晴れるときを狙って撮影していただきありがとうございました。
 
 
1年間、あっという間でした。
大山、金時山、三ノ塔、塔ノ岳、丹沢山、越前岳、仙丈ヶ岳、燕岳、白馬岳、木曽駒ヶ岳、天狗岳、瑞牆山、富士山、槍ヶ岳。
よくまぁ、登ったものです。
 
 
さて、次はどうしたものか。
登山を少しかじると、まだまだやらなければならないものがあることがわかります。
ロープ、クライミング、地図読み、テント泊、スキルなんてかっこいいことばかりではなく、そもそも体力的な底上げ。それが絶望的に追いついていません。
 
 
今のところ、どこまで、何をするかは、まだ決まっていません。
 
自分の身体としては、登山は不向きなことであることはわかっていますし、未だに登山自体が楽しいと思ったこともありません。
 
 
あえて楽しさを挙げるならば、登山後の入浴で、身体をさっぱりさせるぐらいですかね。
今回のお湯は、信玄公が見つけたと言われる、平湯温泉のひらゆの森です。
にごり湯の露天風呂が複数あって、とても気持ちよかったです。
 

 
まだ次のステップについて、明確なものはありませんが、山を登り続けることは今後も挑戦し続けていこうと思います。
できなかったことができるようになるっていう経験、術後からとても少なくなっているので、自分の中にそれを少しでも残しておきたいんですよね。
まぁ、しぼみ続ける可能性と折り合いをつけながら、なんとかやっていきます。
 
そして、今回の目標達成の自分へのご褒美に、イソップの香水「タシット」を買いました。
柑橘系は他にも持っていますが、こちらはよりナチュラルな感じがします。
語れるほど、通ではないので、感想はこれぐらいで。
 
 
今回は長くなりました。みなさま、お付き合いありがとうございます。
ではでは。