こんばんわ、やまたてです。
 
前回は燧ヶ岳から竜宮小屋まででしたが、今回は、竜宮小屋から至仏山までの話です。
 
2日目は、帰りのバスが15時にくるので、山行を逆算すると、朝は4時に起きて行動しなければなりません。
眠たい目を擦り、外を出ると、案の定、まだ真っ暗です。
 

 
誰もいません。幻想的、というか、ホラーです。
 

 

池塘がたくさんあります。かっぱが出てきそうで、びくびくしてます。

だいぶ明るくなってきました。

 
 
天気予報は、午前曇り、午後雨の予報。
午前の降水確率が20%程度なので、午前中に山行を終えようと思います。
 
 
熊が出没するようで、熊鈴が用意されています。
 
 
麓には、山の鼻ビジターセンターがあります。
 
 
麓は鹿害から植物を守るため、柵で囲まれています。
 
 
山の鼻側からの登山道は登り専用となっています。
理由は、歩きづらく、下りは危険だからです。
また、蛇紋岩という岩が多く、これが、雨に濡れるととても滑りやすくなるようです。
ただ、雨になることはないでしょう。
私より先に二人の方が登っています。
 
 
登山道はこんな感じで、草木を分けながら進みます。
 
 
少しですが、雨が降ってきました。
先を進んでいたお二人が、引き返してきました。
天気予報では20%だから、すぐに止みますよ、と声をかけてあげようかと思いましたが、それぞれの事情がありますからね。私は、本降りになる前に、サクサクと登ろうと思いました。
 
 
少し、雨が強くなってきました。いつのまにか周りはガスで覆われています。
 
 
あれ、なんか風もつよくなってきてないかい?
 
 
わわわわわわわわわわわあわーーーー!
かぜ、かぜ、かぜ、とぶ、とぶ、とぶ、とぶ。
てんきよほう、20ぱーせんと。
 
 
わわわわわわわわわわわわああああああ!!!
あめ、あめ、あめ、あめ、目にはいる。さむい。
それぞれのじじょう。
 
 
わわわあああああああああああああああああああああ・・・・
じめん、すべる、すべる、すべる、かいだん、めっちゃこわれてる。
ほんぶりになるまえに。
 
 
いつのまにか、動かなくなった薬指と小指。
稜線に出た途端に、強風と雨に襲われました。

 

予定の2倍近く時間をかけ、ようやく登頂。

 
 
もちろん、まわりは何もみえません。
 
 
誰もいません。
 
 
しかし、この山の恐ろしさは、まだ終わりません。
最初にもお伝えしましたが、この山、滑るんです。
 
 
スリップ。スリップ。スリップ。
気をつけても、氷に着地するように滑ります。
左腕強打、左すね強打、右腿裂傷、左肩強打。あらゆる岩に叩きつけられます。
尖った部分にぶつけたときは、本当に骨折したかと思いました。
 
 
ようやく岩場を抜けて、土ある場所へ。ここでも用心が必要です。
気を抜いていたら、木道でも滑ります。
中にも、絶対滑ったら、まずいところがあります。
 
 
鳩待峠に到着すると、すでに雨は降っておらず。
ななななななななんでやねん!どこいったあの嵐は。
 
 
鳩待峠は、降水確率20%の曇りでした。
 
 
食べる暇がなかったおにぎりをいただきます。
現在12時。いつのまにか、7時間動いていました。
 
 
尾瀬戸倉まで下りて、新宿行きのバスを待ちます。
 
 
これまでになく負傷しましたが、なんとか戻ってこれました。
今まで一番のやばさを感じた山でした。
みなさんも、天候にはよくよく注意して、楽しい山登りをしてください。ではでは。