こんにちわ、やまたてです。
 
私は、小説を見ると、その舞台となった町を見にいくことがあります。
 
ロケーション巡りというやつです。
 
もう20年くらい前ですが、新堂冬樹の『忘れ雪』という小説を読み、その舞台となった町、用賀を歩いたのが、私の最初のロケーション巡りでした。
 
このロケーション巡り、実は、楽しい!と一言では収まらない部分があります。
それは、小説の町並みというのは、自分が描いていた雰囲気とはやっぱり違っていまして、そして、もちろんのことですが、小説に登場する人々もどこにもいなくて・・・・という感じで、淋しい想いになることもしばしばあります。昔の友人に会いにいったら、すでにそこには誰もいない。小説なのでそもそも当然なのですけれども、ぽっかり穴が空いてしまいます。
 
忘れ雪の舞台、用賀なんて、その当時、めっちゃ住宅街で、目的地すら見いだすことができませんでした。
 
ただ、いつも、ロケーション色の強い小説を見る度に、自分が求める場所がそこにあるのではないかと、足を運んでしまうのです。
 
で、今回、選んだロケーション巡りは、千駄木町
 
第164回直木賞受賞の『心淋し川』の舞台です。
 
ちなみに、この話、江戸時代の話なので、心淋し川はすでにありません。
 
なので、小説に出てくる坂とか丘を当てにしながら、見当をつけて歩きます。
 
こちらは地下鉄千駄木から降りてすぐの団子坂。
 
脇にはおしゃれなカフェが点在しています。
 
登りきったところには、森鴎外記念館があります。
 
鴎外先生の住居跡地に立っています。
 
 
入館料が300円なので気軽に入れます。
久しぶりに鴎外先生のお顔を拝見しました。いつ見ても、おひげが立派です。
 
その後、心淋し川に戻り、根津神社へ。
 
 
このあたりで、登場人物の「ゆか」は、唄をうたいながら母を待っていると、与吾蔵に会います。
 
 
彼らの頭上にもこんな小さな鳥がいたようにも思えます。
 
 
枯れ木と朱色のコントラストが物寂しさを感じさせます。
 
 
根津駅周辺へ。
 
せっかく、古い時代を想い浮かべながら、廻っていたので、甘味処にもよってみました。
 
有名どころ、芋甚さんで、クリームあんみつ、いただきました。
 
500円程度でリーズナブル。とてもおいしゅうございました。
 
私の知っていた根津は、単なる住宅地でしたが、今はもう、おしゃれ飲食店が増えていて、見て回るのが楽しい町になっていました。こんなところに、カフェが!と発見が多く、そういう意味では鎌倉と似ています。
 
午後は、新宿へ。
 
気になっていた。curry草枕さんへ。新宿御苑のそばにあります。
 
 
めずらしい作りです。フラットな店内の一角に厨房があります。
 
 
私が頼んだのは、なすトマトチキンカレー大盛り。
 
久しぶりに薬膳の辛いカレーを食べました。
 
逆流案件ですが、食欲に勝てませんでした。
頼むぜ、俺の胃袋!!
 
最後に、ガンダムを見に・・・
 
この陳列、たまんないです。美しすぎます。ダイヤモンドより輝いてますぜ。
 
 
あら、今日、私は何をしにでかけたんだっけ・・・
 
 
今日は、ガンダムのおかげで、淋しい想いにならずにすみました。
ではでは。