色を合わせるだけでおしゃれに見える | 記憶の欠片(ピース)

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病気がちで、甲斐性のないおっさんのブログ。
小説・ショートショートを書いていましたが、気力が失せたため、思い付きでいろんなことを書いています。

エメラルドグリーン

 

 

 

 

 

 

こんにちわ、N(えぬ)です。(ペンネーム以外で名乗ることがないので、自分で違和感があるのですがw)

 

先ごろ亡くなられたエリザベス女王(エリザベス2世)は、鮮やかな色のコートに同色の縁取りがあるビニール傘を愛用しておられたのだそうで。

 

 

(フォックスニュース系の天気ニュースページかな)

 

写真で女王が手にしているビニール傘はフルトン社製で、『バードケージ』(鳥かご)タイプという、日本ではあまりお目にかからない形の傘です。

 

 

 

 

ビニール傘は日本の会社が発祥という話ですが、透明なビニールを使った傘は世界的にも作られています。そんな中で日本のように広く定着している地域はほかにないようです。
 
エリザベス女王がお気に入りだったフルトンの傘は、これが縁で王室御用達になったのだとか。
エリザベス女王が亡くなったので、王族でほかに使う人がいないかもしれませんが…。
 
「服装の色に統一感を持たせる」というのはおしゃれの基本かもしれませんが、透明の傘の縁に色を付けるだけで、ずいぶん印象が変わるものだと思いました。
***
ところで話は少し変わりますが、コンビニの入り口とかに置いてある傘立てに傘をさすと、無くなることありませんか?
わたしは2、3度経験があります。
 
そのうちの1度は、わたしが傘をコンビニ店入口の傘立てに差して入ってすぐ一人の20代前半くらいで紺のスーツにナイロンの黒光りのあるハーフコートを着た男性が横にある雑誌コーナーで手に取っていた雑誌を棚に戻すと、足早にわたしとすれ違うように外に出て、わたしの傘を傘立てから抜いて開き歩き出しました。わたしは茫然とし、そしてなにか声をかけてはいけないような気持ちが湧いて彼の背中を駅の雑踏に消えるまで見送っていました。
 
そう安っぽい服装にも見えない会社勤めと思しき、社会的に一応の責任と地位を占めるであろう人が千円もしない傘一本のために店の入り口付近で獣のごとくに獲物を待ち構えていたのかと思うと恐ろしくもあります。下手をしたらとんでもないことになっていた彼の人生が常にそういう些細な不正を働くことで成り立っているのかと思うと今でも何かいたたまれない気持ちがします。
 
そんなわけで、わたしは長い傘というと透明ビニール傘ばかり使っていますが、どうせ安物といえど、持っていかれては困るので、店の傘立てには傘を置かないことにしています。さりとて店内を雨のしずくで濡らすのも気が咎めるので最近は持参の傘入れに入れて店内に持って入るようになりました。