感想【エンジェル家の殺人】ロジャー・スカーレット/著 | 厭世主義。

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【エンジェル家の殺人】ロジャー・スカーレット/著



エンジェル家内部は対角線を引いたように二分され、
年老いた双子の兄弟が、それぞれの家族を率いて暮らしていた。
彼らを支配しているのは長生きしたほうに全財産を
相続させるという、いまはなき父の遺言だった。
そして、死期の近いことを感じた双子の兄が、
遺言の中身を変更することを弟に迫ったときから、すべての悲劇ははじまる。

ネタバレ含んでの感想になります。




















この物語の冒頭で、ダライアスに呼び出された
弁護士のアンダーウッドが客間で待たされている間に、
鏡にうつって食堂の様子が見えたという描写があるので、
殺害がされたと執事のノールズが証言しているのは誤りであり、
実際には鏡にうつるという手を利用したものなのかと思った。
ノールズは神経質で想像力豊かだっていう話もあったし。

あれは単純に浮気しているカレンと、
金だけが目当てのディヴィットを暗示しただけのようです。


「黄色い部屋の謎」を読んだ後だからなおさらそう感じるのか、
話の内容が薄っぺらすぎます!第二の殺人が起こる前に犯人わかりますよ…


最初にキャルロスが殺害されて得になった
ダライアスの息子たちが犯人なわけがない。
(そうだとしたらあまりにも動機が単純すぎる)
じゃあキャルロス家の子供たち三人の誰が犯人か?
キャルロスが死んで得するものがその中にいるか?

っていったらホイットニーしかいないじゃないですか。
ディヴィットは金があるカレンのことが好きなわけだから
(これはもう本当に冒頭から出てきている)
金がなくなればカレンを捨て、彼女はホイットニーのもとにもどる。


物語の大事な要所要所にピーターが登場するので
はじめは実は彼がという可能性も考えてみましたが、
濃い動機がなさそうなので中盤ごろには
ホイットニーだと確信して読み進められました。

実は…っていう後出しの可能性も否定しきれなかったけど、
もしもそういうのがあったら読むの止めてました(笑)


エレベーターの中でダライアスが殺されたときは
「短剣の柄をはずして鉄格子の間から投げ込んだ」
のかと思っていましたが、もっと簡単な方法ありましたね(笑)
ただなんとなくは推測できます(ノ゚ο゚)ノ


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



この話もやっぱり「カレン」という女性を中心に回ってる…
ように見えてそうでもないですよね。
別のところに目を向けさせようとしてうまくいかないから、
結局どっちも中途半端になってしまってる感。
登場人物が多いせいか、一人一人の設定がいい加減な感じがします。


建物の作り方はかなり細かく、地下室から四階まで
丁寧に描かれているのに、それを使うことなく
犯人が分かってしまうのがもったいなかったです。

ミステリ読み始めの方にお勧め?
自分で解けるのは楽しいです。


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