
1「セントラル・パーク事件」
2「暴徒裁判」
どちらもクレイグ・ライス作
どちらの作品にも共通していえることは、登場人物がやたらと多い。
ただでさえカタカナ覚えづらいのに…理解するのに必死orz
そして何人もの人があっさりと殺されていきます。
だから最終的な人数は普通ですね(笑)←
それとお酒とたばこもかなり多くのシーンで出てきます。
(特に重要なポイントではないけれど)
個別の感想を書いていくと。
1,主役は根方カメラマンの二人・ビンゴとハンサム。
七年前に高額の保険をかけて忽然と疾踪し、
まもなくその保険金が下りるはずのピジョン氏が生きていた!
偶然撮ったときにピジョン氏が映り込んだ写真を手にしたビンゴは
ピジョン氏を押さえれば、保険金の分け前にあずかれると考え、
相棒のハンサムとともに乗り出したが、怪しげな人物が次次に現われて…
ミステリ要素は低くて、主役の一般人二人が語りだったので
真相が明かされたときに特におお!っていうのはなかったです
やっぱり探偵がいるほうが好きかもな…
小説なんだからうざったいぐらいがちょうどいいんです(笑)
保険金を受け取るはずの共営者が殺されているのも
冷蔵庫保管で警察には一週間近くばれず(結局本人ではなかったけれど)
ギャングが絡んでいるというのに素人二人は殺されず。
話に若干無理があるところもありますが、
真剣な話ではないのでまあいいかなと。
無駄に行動力がある二人に驚かされます。
これだけ頭も体も使えるんだったら、絶対もっといい暮らしできるって。
普通にカメラマンとしての仕事続けるだけでも十分そうなのになあ。
2,ジェーク&ヘレンのジャスタス夫妻は避暑地で起きた
もと上院議員殺人事件に巻き込まれる。
命を奪った凶弾がどこから飛んできたのかさえわからない奇怪な事件に、
弁護士J・J・マローンが乗り出すが、第二、第三の殺人が続き…。
役所なんていったことないから仕組みが全然わからなかった!
それで冒頭が読みにくくて、後回しにしてました(笑)
後半はめちゃくちゃ読みやすかったけどね。
読み進めていくにつれて、田舎独特の周囲との濃い繋がりが
だんだんと明かされていき、誰にでも犯行に及ぶ動機がある!ってなって、
人物が多いだけにごちゃごちゃしてきますが…
それでもなぜか僕は一発で犯人がわかりましたよ(笑)
ライスの作品はこれが初めてだったのですが、
最初の数ページでこいつだって思って、読んでいくにつれて
確信が深まるっていうか。もちろん犯行方法はわかりませんでしたけど。
登場の仕方と、明かされる人間関係でなんとなくつかめます。
人があれだけ死んでいるというのに、結構みんな冷静で、
話もかなり無茶があったように思えますが、
ミステリの重々しさはなく、コメディタッチなところが良かったです。
マローンはあんまり好きになれませんが(*_*;
ライスの作品は結構軽いなあ~という印象。
二冊しか読んでいないからはっきりと言えないけど。
主役は好きでも嫌いでもないけど、どこか遠い存在な気がする。
主人公たちの世界と、読み手の世界は別々の視点みたいな。
そして何より登場人物の多さが…
要するにあんまり好きな作風ではなかったです

でも簡単に読めるので、時間に余裕がないときとか、
ちょっとリラックスしたいときとかには向いているのかも。