第27章 出口の予感

 『2月24日(火曜日)』(4/4)

 

さらに、主治医から話があった。
「木曜日にまたドレーンを少し抜きましょうと言いましたが、これまでに4cm抜いているので、だいぶ抜けていることになります。木曜日は透視室で処置を行い、それで膿瘍腔から明らかにドレーンの先端が抜けているようだったら、全部、抜いてしまいましょう。」と。
私にとっては嬉しい急展開である。
「まだ確実に膿瘍腔から先端が抜けてなさそうであれば、土曜日に抜きましょうと。」と。
ここまできたら私から主治医に直接聞いてみなければ。
「先生、それって退院のときにはもうドレーンがなくなっているっていうことですか。」
主治医はあっさり「そうですよ。」と。
その短い返事が自信の裏返しに聞こえた。
正直、私は小躍りしたくなったが、だいたいこれまでの自分の人生、浮かれると失敗するという経験をいやというほどしてきた。
 ただ、飛行機に例えるなら、私は最後の着陸体制に入り、窓の外には雲の隙間から地上の滑走路が見えてきたところだ。ここまで来ると後は焦らず油断しないことだ。