しかし…
最近、本当に西条市、新居浜市の患者さんおよびその親御さんは皆さん本当に医療リテラシー(医療に対して賢くなること)が高くなっています
(病気に対しての知識も豊富で、過度に不安になるのではなく適切に対応している方が非常に多くなっています)
本当に理想的です
これまでもよく患者さんにもお話しています
気管のところに痰が絡んで咳がひどい方、明らかに気管のあたりに痰が絡んで炎症が起こっている…
その際に…
1) アレルギー性の炎症であれば喘息が疑わしい
ただし、あくまでも喘息はアレルギー性炎症なので熱は出ません
2) ばい菌(ウイルスや細菌も含めて)による炎症であれば気管支炎が怪しい
この場合は熱が出ます
で、先ほどの中学生、初日は熱もなく喘息と診断しました
しかし、ここでお母さんが偉かった
翌日、熱が出たのでおかしいと思っていただいた
(本当に私も日々勉強です)
すぐにマイコプラズマ抗原検査施行しマイコプラズマ感染症と診断
最短コースで治療開始
通常、適切に抗生剤を内服すればすぐに解熱します
咳は比較的長く続くことが多く、もともと喘息もお持ちなので今回の子供さんもマイコプラズマをきっかけに喘息を誘発する可能性もあるので…
私ではなく、お母さんが自ら「吸入もしとくね」と
完璧です
最後にマイコプラズマ感染症の現場での肝(きも)
39度くらいの熱発がでる
(昼は解熱しても夕方になると熱が上がりだす)
とにかく咳がひどい
気管(下気道)からこらえきれないような感じで出てくる
抗生剤も効くもの効かないものがある
個人的な第一選択薬はジスロマック(3日内服したら7日間効果がありますと言われるもの)
ジスロマックやクラリス(=クラリシッド)などの抗生剤はマクロライド系抗生物質と言われますが、最近はマクロライド耐性のマイコプラズマもありますが、現状はジスロマックはまず皆さんに対して効果的のよう
個人的にはマイコプラズマにクラリスを処方することはありません
ジスロマックです
(しかしジスロマックの欠点は粉の場合はとにかく苦い)
第二選択薬は小児であればニューキノロン系(オゼックス)を1週間です
その他、気管支炎を起こす感染症はカルボシステイン(痰きり)、咳止め、ホクナリンなどの気管支拡張薬を処方されますが…
気管の炎症の際はロイコトリエンという喘息を誘発してくる化学伝達物質の血中濃度が高くなり放置しておくと喘鳴が続き始め、喘息誘発の一因となりますのでロイコトリエン拮抗薬(シングレア、オノン)を処方するのが私の中ではマストです