ここ1~2か月の間、マイコプラズマ感染症の患者さんがよく受診されます
愛媛県や西条市での感染症情報ではマイコプラズマ感染症があまりクローズアップされていません(あまり検査をされていないと思われる)が、明らかに広く浅く広がっている印象です
一昨日も中学生の子供さんの咳がひどいということで受診されました
夜も咳で寝られないほど
発熱はありません
もともと喘息もお持ちの子供さんですので喘息を疑い吸入ステロイドを処方しました
しかし、ここからがポイント
よく私の場合、隙あらば患者さんやご家族の方と雑談をしてしまいます
すると2~3週間前にその中学生のお母さんが近医で肺炎の診断で入院されてたと
話を聞いてみると胸部レントゲンではやや白い陰影があり肺炎は間違いなさそう
私としてはお元気そうな若い女性が肺炎
「ん」
となります
私は4月ころから毎週数名はマイコプラズマの患者さんを診察させていただいているので、現場の肌感覚からすると潜在的に市内にはマイコプラズマの方がいるであろうという感覚があります
お母さんに「マイコプラズマの検査しましたか?」と伺うと…
「してませんと。とにかく先生、肺炎がしんどかった
」と
「おそらくお母さんはマイコプラズマだったんじゃないでしょうか
もし子供さんが熱出たらまた見せてください」とお伝えして帰られました
母親が肺炎になってから2~3週も経過するのになぜそんなことを言ったかというとマイコプラズマは厄介なポイントがあります
潜伏期間が2~3週間もあるのです
つまりインフルエンザや新型コロナの感染ならば数日後に多くの方が感染しているので一斉に休むのでわかりやすい
マイコプラズマは「学校で何か感染症で休んでいる人はいますか」と聞いても潜伏期間が2~3週もあるので一斉に休むことがない
で…
翌日(つまり昨日)…
「先生39度、熱が出ました」とお母さんが子供さんを連れてこられました
抗原検査施行しマイコプラズマ陽性です