私は普段、まず怒ることはありません
自分の子供が悪いことをしたときには怒りますが
先日、怒りを通り越して悲しい出来事がありました
というか患者さんから直接伺いました
時々、アレルギー性鼻炎で受診される外国人の患者さんです
喘息をお持ちの方です
ある大病院の呼吸器科で喘息として吸入ステロイドを処方されていましたが、その病院の予約日に受診すると先生がたまたま休診
病院からは薬を処方してもらえず、アレルギー性鼻炎で受診していた私に相談されましたので同じ吸入ステロイドを処方させていただきました
喘息のしんどさは私も身をもって経験していますので、もし夜寝られなかったらどうしようとか、呼吸ができなくなったらどうしようとか不安になります
しかも家庭の事情で日本で助けてくれる人もない中、独り暮らしの方なのでいざ呼吸が苦しくなった時に対応ができなくなったらどうしようとなります
その後、こちらで処方していた吸入ステロイドがなくなり大病院の呼吸器科に行ったところ…
「もりざね耳鼻科は呼吸器科じゃない!
なんであんな所に行ったんだ!」
※理由は先生が突然休まれたからで、あんなとこは余計です
もうこれからうちには来なくていい!
薬はもりざね耳鼻科へいってもらってこい!」
と言われましたと
かたことの日本語で私の目の前で涙を流しながら話をします
大病院の先生はえらいんだとつくづく思いました
大きな建物で自分は安全域にいて、自分の都合がいいときだけ建物から顔を出して、都合が悪いときは逃げ込めばいいのですから
逆の立場で私が他科でアレルギー性鼻炎の薬をもらっている患者さんがいたとして、とがめることはありません(当たり前ですが)
むしろ薬が変わらなくて、「今の薬で調子が良いのでしたら抗アレルギー剤をとりに来るのはご面倒でしょうからかかりつけの内科にお願いして処方してもらっては」とお勧めします
つづく…