「診断」を告げるということは責任が生じるとともに、自分へのfeedbackにもなるのです。

例えばアレルギー性鼻炎と診断を伝え投薬を行っていたのに、翌日から「熱が出た」えーんとのことで再診された場合、患者さんには「すみません」と伝えますショボーン

アレルギー疾患では熱が出ないため何らかの炎症性疾患を考えねばなりませんガーン

それがアレルギー性鼻炎と自らの診断を伝えていると患者さんはアレルギー性鼻炎と言われたのに熱が出てきたとなれば方向修正をせねばならないのですえーん

 

しかし、そのことはこれからの自分の診断への必ずプラスとなりより精度を高めることになりますニコニコ

そのため、間違いを恐れず診察の時点での自分の考えを述べることが自分へのfeedbackになるのですグッ

 

「症状が改善しません」と当科に受診された患者さんに「前の先生はなんと診断してましたか?」ときくと「何も言ってません」とか「薬だけくれました」と言われることがよくありますガーン

 

「恐れず診断を伝える」です!

 

 

「今後の予想」に関しては…

具体的には例えば「RSウイルス感染症」の乳幼児が受診された場合

「問診」の段階でポイントは夜中に起きたり吐くほどの咳があるか、発熱があるかなどを確認し疾患を絞っていきますキラキラ

母親と相談の上、RSウイルスの「検査」を行いますニコニコ

ここまでがinputの段階ですニヤリ

 

陽性が確定されたら説明(output)を行っていきます。

おおよそ下記に書かれていることは普段の私の診察に来られた方のRSウイルス感染症の際の説明ですウインク

 

「RSウイルスは2歳くらいまでには皆さん一度は感染するといわれており、気管支炎を起こす代表的な病気です。

特に1歳くらいまでのお子さんであれば最初の3日、次の3日、最後の3日に分けて考えます。

 

最初の3日は高熱が出たり、滝のように鼻水が出てきて、さらに夜中に2~3時間おきに激しい咳でげほっげほっと吐きそうになったり吐いたりします。

ですので親御さんはおちおち寝てもいられなくなります。

私自身も3人の子供がいるのですがやはり小さいときに全員RSウイルスに感染しました。

最初に4歳の子供が感染し、数日後に2歳の子にうつり、最後にうつらないでほしいと思っていたのですが2か月の子供にうつり約2~3週間夜に熟睡できませんでした。

 

 

次の3日間はようやく熱が下がってくるのですがやはり鼻水は出るし、夜中に咳も出ているのですが咳をしながら子供さんが寝てくれるのでようやく親御さんも寝られるようになります。

 

 

最後の3日はやっとおさまってきたと思ってもまだたまに「げほっ。げほっ。」と咳が出るのでまだ咳残っとんかいというくらい経過の長い病気ですと。」などと診断および予想される経過を説明しますおねがい

 

多少が予想が違えど大きな相違はありません。

この予想を伝えるということが親御さんにとっては一つの安心材料になるのです爆  笑

また自分の経験も交えてお話しすると少し安心感が得られますウインク

 

 

このように自分の診断や考え、予想される経過などを話していると安心感が得られるだけではなく、予想される経過と違った場合に早く気が付けるのですおねがい

つまりRSウイルス感染症のは3日くらいで熱は下がるといってたのに「先生熱が下がりません。」などと4日、5日と熱が持続しているなら気管支炎から肺炎まで悪化してる可能性を疑わなけ秒ばならず、またいったん熱が下がっていたのに「6日目にまた高熱が出た」などと再診されればRSは中耳炎をよく合併するのでそれを疑わねばならず、予想を伝えることによりそれと異なった経過を取った時に親御さんに早く気づいていただけるのです爆  笑爆  笑爆  笑

 

なので…

私は意図的に患者さんに診断を伝えるようにしています。