ドン のこと | NPO法人 ざま野良猫を増やさない会

NPO法人 ざま野良猫を増やさない会

神奈川県座間市をメインに地域猫活動の推進と保護譲渡活動を行っています。

 

こんにちは。

ざまねこ卒業ニャンズ紹介のお時間となりました。ナビゲーターのやまぽこです。

 

今回のお話は「ドン」のこと。

雄の成猫で人馴れしていませんでしたが、足を負傷していたため保護。断脚を経て、ずっとのお家へと辿り着いた子のお話です。

 

 

 

今回は私、やまぽこがお送りします。

 

  ドン のこと

 

保護の経緯

ある場所に野良猫がたくさんいるという情報が入り、捕獲隊が下見に向かいます。その場で数匹の猫を確認。その中に片足を引き摺って元気なくヨロヨロしている子がいました。「このままでは死んでしまう」そう感じさせるほどの状態。副代表に連絡を取り、その場で捕獲を試みることになりました。捕獲器を設置してみると、なんと、すんなり入ってくれました。

 

 

のちに餌やりさんと連絡が取れ、少し詳しいことがわかりました。餌やりさんに懐いていたのに、数ヶ月前に足を怪我してしまい、痛みからか攻撃的になってしまったそうです。捕獲をして病院へ連れて行ったものの、その時はとにかくストレスがひどくて「今までの環境に戻してあげよう」ということになりリターン。今回すぐに捕獲できたので、

 

『自分で「今かも。。。」と感じたのではないか』

 

と餌やりさんは話していました。

 

 

というわけで事務所へ移動してきた茶トラの子。名前は代表の直感で「ドン」になりました。

大きい体で威嚇が激しかったのですが、箱を用意してあげると隠れてしまい、完全に気配を消してしまいました。ご飯はちゃんと食べ、おトイレもできているので一安心。

 

 

さてさて、そんな威嚇が激しい子をどうやってお世話しているのか、疑問が湧きますね。

 

 

なでなで棒

 

困難な状況を打破してくれるのは『なでなで棒』!

人馴れしてない子をなでなでしたり、ご飯のお皿を引き寄せて回収したり、痒い所に手が届く、万能の救世主なんです。ドンちゃんのご飯も代表がこれでお給仕。大助かりでした。

 

 

話を戻して、ドンちゃんの脚の話をしましょう。

引き摺っていた後ろ脚はぷらぷらで、レントゲンを撮ると踵から下の骨が溶けていました。人馴れしていないので難しいのですが、ざまねこがいつもお世話になっている先生が断脚手術を引き受けてくださいました。ありがとうございます。

 

手術まで約1週間待つことになったので、その間は事務所で過ごします。そして迎えた当日、

 

『全く人馴れしていないドンちゃんをどうやってケージから捕獲器に移すのか問題』

 

に直面です。(捕獲器は移動するために使用します)副代表と今回搬送をしてくれるメンバーN夫妻と大人三人、汗をかきかき大苦戦の末、なんとか移すことができました。

 

 

『全く人慣れしていないです。

気をつけてください』

ドンちゃんと周りの人、

双方を守るためのメッセージです

 

 

 

病院に搬送したら、あとはひたすら無事を祈って、先生からの連絡を待ちます。

頑張れドンちゃん!

 

 

術後、一報が入ります。

 

手術は無事に成功。

ドンちゃんの状態:
貧血、慢性腎不全(中ステージ)、負傷箇所からの細菌感染、心臓雑音、カリシウイルスあり、エイズ陽性

 

。。。なかなかすごい状態でした。静脈点滴、増血剤など色々必要で、入院期間は1週間に及びました。それでも無事に退院してきたドンちゃん。副代表のところで療養することになりました。

 

 

ドンちゃん、入ってー💦💦

 

捕獲器で帰ってきたので、ケージに移すのですが。。。捕獲器を触るとバシバシと手が飛んできます。

ドンちゃん、元気で何より💦

 

表情が少し和らいだドンちゃん

 

 

 

退院から1週間。

腎臓用フードをよく食べます。少しずつ落ち着いてくると、以前よりも手が出ることはなくなりました。

手が出るとすごいパワーなのは相変わらずです。

 

 

 

退院から2週間。

手は出なくなりました。ただとても怖がりで「ウー」「シャー」はなくなりません。お外で怖い思いをたくさんしてきたのでしょう。

そして、ストレスなのか毛をむしってしまい、お尻のあたりにハゲができてしまいました。。。

 

 

 

退院から約3週間、保護から1ヶ月と少し

餌やりさんがドンちゃんを迎えに来てくれました!

 

 



 

卒業報告

 

 

新しい名前は『にぃちゃん』(兄ちゃん)

 

最後までイカ耳

 
正確には『新しい名前』ではなく、元々餌やりさんであるお迎え主さんが呼んでいた名前です。

ざまねこがドンちゃんを保護した時から連絡を取っており、お迎えすることを決めてくださっていました。副代表のところで療養し、体調が安定してきたのでお迎えに。ドンちゃん、良かったね。

本来はこちらからのお届けが基本です。今回のお迎え主さんは長いことドンちゃんのお世話をされて来て、捕獲して病院にも連れて行ってくれるほど愛情がある方。安心してお任せできるという判断でお迎えに来ていただきました。

 

 

ケージから移す時、室内で脱走。お迎え主さんはドンちゃんの力にびっくりされていましたが、怯むことなく抱き抱えてくれたところをタオルでくるみ急いでケージへ!

療養中、毛をむしる行為は止まりませんでしたが、これからはケージフリーになって改善しますように。

 

 

 

 

 

そして現在、ドンちゃんは同じくエイズキャリアの子と同室で穏やかに暮らしているそうですよ。脚の痛みがなくなったことで、お迎え主さんがご飯を持ってくるとニャーと可愛い声で鳴くそうです♪

 

長いことお外で頑張ってきた分も

たくさんたくさん

幸せになってね!

卒業おめでとう。

 



 

メンバー紹介

 

あしあと 副代表 あしあと 

 

代表とはご近所さんでママ友 & 犬友

お互いに個人で保護活動をしていたところ

行政に働きかけるためにも団体でやろう!

という代表の一声でざまねこ誕生!!!

 

以来、代表と二人三脚

ざまねこの守護神

副代表はキャットシッターをされています。シッター先にはざまねこ卒業生もたくさん。詳しくはこちら

 

 

 

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