「SWAN BALLET cross READING」というのを9月9日木曜日、新国立劇場で見てきた。原作は漫画「SWAN―白鳥―」というのだそうだ。バレエ漫画の金字塔を舞台化したものだという。

 

 

ネットによれば『週刊マーガレット』で1976年~1981年に連載されていたという。従って、劇中には「ソビエト」というセリフがあちこちに出てくる。今の若い人たちは知らない国名だろうな。ゴルバチョフが登場してソ連が崩壊したのが1991年で、その10年前に連載が終わっているのだから当たり前か。

 

なんでこれを見に行ったかというと、なんのことはない。メーンの朗読者に大好きな井桁弘恵さんがいたからだ。もちろん彼女自身もボリショイバレエ団は知っているとしても、ソビエトなんて生まれるずーと前の国。物語は日本のバレエ界黎明期のことなので、井桁さんがこの公演で追体験できていたら嬉しいなと思ったりした。

 

お客さんは女性客がすごく多く、私が順番に100人まで数えたところ、女性が96人、男性は4人だった。ということは、男性のほとんどは井桁弘恵さんのファンだったのかもしれない。

 

 

私の席は前から6列目。公演が終わってから舞台を撮った一枚だけど、これだけを見ても写っているのはほとんどが女性。バレエを習っている感じの人や小中学生っぽい女の子も結構来ていて、漫画世代と思われる方もたくさんいた。

 

 

当初、バレエと朗読がどうやったら融合するのだろうという疑問符を持っていたが、実際に公演が始まったら見事なまでに融合していた。場面の切り替え、素早い展開、登場人物の抒情の部分に朗読が大きな役割を負っていた。スタンディングオベーションが終わった時、前の席の女性たちが「朗読があったおかげでストーリーがとてもよく分かった。楽しかったね」と話している声が聞こえた。


私の方は、カーテンコールで井桁さんが「この景色、ずっと忘れません」と言った言葉と、その時の彼女の達成感に満ちた表情が胸に刺さった。この中劇場が満席になった舞台に1週間立ち、最後の公演を終えたんだと想像して、勝手ながら私も感慨深いものがあった。やはりライブはいい。

 


音楽はピアノだけが生でオケは入っていなかったようだった。ま、これだけは仕方ないかという感じ。

 

それにしても東京に住んでいるということは大きなアドバンテージ。こんな公演が見られるんだから、ありがたいことです。