はるか昔(?)のこと、かれこれ25年近くも前になるんでしょうか、そろそろ勤めていた会社を一度やめて、以前から計画していたアメリカの大学に留学する夢を実現させようといた30歳手前。いくつか学校の候補があったのですが、当時はインターネットもそれほど普及はまだしておらず、得られる情報が限られていて、どこにしようかなかなか決断がつきませんでした。それならば実際の目で見てこようと、今でもある全米各地を網羅する長距離バス・グレーハウンドを利用して、学校見学も含めて、アメリカの主要都市をぐるりと周ってみようと考えていました。

  以前に少し触れたグレーハウンド・バスですが、大学生の時に初めて利用して、大きな町を中心に周ったことがありましたが、今回はそれに引き続き2回目のアメリカ一周旅行。知り合いや友人宅も訪れたりしましたが、どこに行ったかな、確かミネソタ州のミネアポリスや、ニュー・オーリンズ、フロリダの先端、キーウェスト、テキサスのサンアントニオなどを訪れたのは覚えています。MTBが趣味だったこともあり、コロラドのデュランゴというMTBで有名な町にも赴き、バイクをレンタルしてトレールを走りもしました。候補の学校があるモンタナ州は情報がほぼないに等しかったので、自分の目でみて歩けたことはよかったですし、結局、学校はそこに決めました。

  1か月ほど周ったでしょうか、各地への移動はこの長距離バスだけ。町から町までの移動が10時間を超えたりすることもありましたが、それで宿泊も兼ねたこともあり、それはそれで楽しめました。

このバス旅を計画していた際、ひとつ「これはやりたいな~」と思い描いていたことがあります。それは、ただバスの席にもたれ、流れる景色を見ながら、ある曲を聴くことでした。福山雅治さんの「約束の丘」という歌なのですが、歌詞にこうあります。

 

  ♪ 歩き出すこの足が、答えになる。求めてくこの道を 切り開く

    遠くへ  I wanna be free….   To be free….

 

  いろいろなしがらみや不安から解放されたかったのか、自由を求めたかったのか。。。この歌に惹かれ、今も聴くお気に入りの曲です。

 

  いい歳にもなって会社を辞めて好きなことをする。ちょっと罪悪感やら不安などありました。当時の会社の上司からも反対されたこともありました。でも、ずっと20代から考えていたゴールというか目標でした、これはやらないと絶対ダメと思って、動くなら今しかない、「時は来た!」という思いで実行に移しました。

実際、アメリカに渡り、バスの中で席に座りこの曲を流しながら車窓からの景色を見たことは、今でもおぼろげながら覚えています。あれから25年ほど経過したのですが、今でもいい経験ができたと思っていますし、またやれと言われれば、やりたいことの一つです。あの時は、やれば何かしら道が開ける、どうにかなる、というような心境で、期待と希望、自信、わくわく感しかなかったですね。

  これを書きながら、今も「約束の丘」を聴いています。。。聞き飽きないですね。。。

 

 昔懐かしい、パノラマ写真(写るんです使用) (たしか1996年のドライブでの一コマ)

 

 ヨセミテにも何回か行きましたね。。。。(これは1999年だったかな)

 

 グレハンでフロリダの7 mile Bridgeを走って、キー・ウェストに到着。ここは、"Southernmost Point"(最南端ポイント)とありますね。キューバまで、わずかに90マイル(144キロ)ですと。。。