今からわずか120年ほど前には、一攫千金を狙って船で他の州からやってくる人たちでごった返し、ここを起点にさらに大量の荷物を背に、道なき道に徒歩でトレールに入り、半年から1年もかけて目的地のドーソン・シティーに向かっていく。。。しかも、その壮大な夢が必ずしも叶う保証もなく、ましてや命の危険もあるような一世一代の冒険。博物館の資料や紹介ビデオを見ながら、そんな時代がわずか数世代前にはあったんだ、としばらく立ち止まって考えていました。結局、過酷な環境状況の下、せっかく現地にたどりついても、すでに採掘場所の所有権がほかの人に取られていたり、また実際に採掘しても発見には必ずしも至るわけではなく、恩恵にあずかることができたのは、ごくごくわずかな人たちだったとか。。。
スキャッグウェイには2泊ほどして、ここから次のヘインズまでは向かうのですが、さすがに車でまた走っていくのはきついと思い、フェリーの便を探していたところ、ちょうど翌日に便があることが判明。車で行くと来た道をまた戻っていくことで7-8時間はかかるようだったので助かりました。
「アラスカ・マリン・ハイウェイ」という、南東部(インサイド・パッセージ)にある町を結ぶフェリー。スキャッグウェイからヘインズまで1時間ほど。そこから、州都のジュノーにも向かう船でした。
実際、フェリーでの乗船は1時間ほどでヘインズに到着。ここはハクトウワシ (Bald Eagles)の保護区があったりと、確か全米で一番生息している地域じゃなかったかな。実際、到着してみると、スキャッグウェイのようなあの心地良い、こじんまりさが見られず、サイズ的にも少し大きいというか、町が全体的に広がっているような感じがしました。せっかく来たのですが、それほどの魅力を感じられず、到着時間が夕方だったせいもあり歩いている人もまばらで、スキャッグウェイでの滞在に非常に満足していたこともあり、ここはそのまま素通りして岐路につくことにしました。
ヘインズの町並み
でも、ここからまた800マイルのドライブ。。。憂鬱だなと思っていたのですが、ヘインズからAL-CANハイウェイまでをつなぐ「ヘインズ・ハイウェイ」というのが、いろいろ聞く中で景色が大変素晴らしいということで、しばらく走っていると。。。
景色がすばらしく、進んでは立ち止まり、写真撮影の繰り返し
いや、何度立ち止まったことか。。。これまでドライブした中ではベスト3には入るほどの綺麗というのか壮大というのか、とにかく車の中で感嘆の声をあげっぱなしでした。
「一体、なんでこんな景色が創れるんだ?」
気づかずに、自問自答していました。
質問自体おかしいですが、「なんで?」という言葉が真っ先に浮かびました。それくらい、言葉にはできないほどの壮大な景色(言葉は不要でした)。作れるとしたら、やはり神様しかいないんだろうな、そう実感せざるを得ない。
今回のロードトリップを計画していた時は、メインはスキャッグウェイ滞在で、また私の趣味が国立公園局の管轄下にある公園や史跡などを訪れて、ビジターセンターでスタンプをもらってくるというものなので、こうしたハイウェイのドライブに関しては、とりわけ注目はしていませんでした。はっきり言って、スキャッグウェイの滞在で大満足だったのですが、改めて、この帰路のヘインズ・ハイウェイ。ここは通って来れて本当によかったと思います。運よく天気にも大変恵まれて、山々の残雪が太陽光に照らされ、まるで銀のように輝いている。よくよく調べてみると、このスキャッグウェイとヘインズを結ぶハイウェイが、Golden Circle(ゴールデン・サークル)って呼ばれているみたいです。どうりで!
AL-CANハイウェイ上で見られる、カナダのクルアニ (Kluane)国立公園の一部
**隣接するアラスカのランゲル・セントエライアス国立公園、さらには南に接するグレーシャー・ベイ国立公園と共に、広大な山岳公園群を形成して、世界遺産に登録されています。
途中、野生のバイソン(バッファロー)にも遭遇
ヘインズ・ハイウェイを100マイルほど北上して、ようやくAL-CANハイウェイとのジャンクション。ここから進路を北西にとる。
なんとか4泊5日の強行スケジュールで1500マイル(2400キロ)以上を無事に走破してきましたが、今回は「極上」と呼ぶにふさわしい旅となりました。いや、しかし、疲れました。。。
帰路にて。夕立ちが降った後に、きれいな雲景色が。










