8月の初旬に「超」がつくほどの大都市、テキサス州ヒューストンに行く機会がありました。全米で人口はニューヨーク、ロス、シカゴに次いで4番目に多く(230万人)、ビジネスや工業など大きな産業もありながら、文化や歴史も所かしこに感じられる場所です。1週間ほどの滞在でしたので、有名どころのNASAスペース・センターや自然ミュージアム、美術館などを周ってきました。
普段は北方の肌寒い地域に住んでいるため、ここの蒸し暑さには体が慣れなかったのですが、さらに追い打ちをかけたのが車の多さ。ハイウェイは時間を問わず渋滞、また渋滞。これには辟易して、毎日ストレスを抱えていました。
そんな中、どこかの町に行く際に、必ず国立公園局 (National Park Service)が管轄するサイト(国立公園、国定公園、歴史公園、河川などなど)を訪れることをライフワークとしているので、ヒューストンから車で行けるところはないかと探していました。すると、2時間ほど東に走ったところにある、Big Thicket(ビッグ・シケット) National Preserveという国定公園を見つけました。ヒューストンに来なければ、おそらく訪れることは間違いなくなかったであろう場所ですが、調べてみると、歴史は深く、なんと全米で最初に制定された国定公園(1974年)だそうです。もう50年以上経っていますね。
Thicketとは、日本語で「茂み」とか「低灌木」という意味なのですが、ここは特異な生態系を成しているところで、「東部の落葉樹林、南部の湿地帯、中央の大平原、南西部の乾燥地帯という 4つの異なる生態系が1つの場所で衝突・融合 している」そうで、ユネスコにより「生物圏保護区」にも指定されています。こんなところなら、もっと知られてもいいような気がしますが。。。
我々は朝の10時くらいにビジターセンターに到着したのですが、あまりに停めてある車が少なく、まだ開館していないのかと思ったほどです。平日でしたし、あまりにも暑いので、訪れる人も少ない時期なんでしょう。普段は、ハイキングの他、公園内を流れる川でのカヌー下り、フィッシング、バードウォッチングなど、様々なアウトドア・アクティビティを行えるところですが、8月は外に出るには暑すぎるのでしょう。。。トレールでは、わずかに1家族に出会っただけでした。
当初考えていたプランも、この暑さだとさすがに実行が難しく、短いトレールを少し歩いただけでバテバテになり、やむなく公園を後にしました。大都市ヒューストンからわずか2時間の距離なのに、ここはガラッと様相が変わり、広大な大自然が広がる場所。背丈の高い松(Longleaf Pines)や湿地帯に生えるBald Cypress(イトスギの仲間)など多種多様な動植物が生息する自然が広がり、暑さでばてながらも、そこにあるトレールを歩くだけで癒されてきました。特に、あの松の独特の匂いが、本当に大好きです。冬とか気温が下がり動きやすい季節に、また訪れたい場所です(ちょっと、遠いか。。。)。


