今日1月4日はらじおんぱの日でした
☆radikoでは聞きのがしても
1週間以内は聴くことができます!
ぜひ1度聴いてください!
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新年を迎えました。
あけましておめでとうございます!
とも気安く云えない心持ちですが、地に足を着けて生きていこうと、誓うばかりの年初です。
というわけで、
今週も穏やかに嫋やかにお届けすることができました。
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「UFO / ピンク・レディー」生演奏
新年一曲目はまさかの「UFO」の弾き語りでした。
1/2(放送では1/3とお伝えしましたが、間違いでした。失礼しました。)に放送されたドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」に影響を受け、今回は阿久悠さんの特集を組むことにしました。
とはいえ、三度目の特集になります。それだけ昭和歌謡史に遺した足跡が大きいのでしょうね。特に、僕が好んで選ぶ曲が、気がつくと阿久悠さんの作品が多く、阿久さんの詩の世界が僕の感性にフィットするのだと思います。
ドラマでは、名物番組だった「スター誕生」(番組の企画が阿久悠さん)を軸に、当時のアイドル誕生の裏側にあった、男達の泥臭いやりとりが描かれていました。
ライバルだった敏腕プロデューサー酒井正利さんとの駆け引きが、火花を散らしながら、切磋琢磨しあい、新しい価値観を生み出していく過程は手に汗を握るものがあります。
「スター誕生」の審査員阿久悠さんが「君は歌に向いてない」と突き放した”山口百恵”。
反面、彼女に独特の魅力を感じ取った酒井正利さんは周りの反対を押し切り、プロデュースを試み、存分に魅力を引き出し、世紀のアイドルを作り出します。
何食わぬ顔をしながら、心のどこかで”山口百恵”の成功を妬んでいた阿久悠さんは、起死回生をかけて挑んだのが”ピンク・レディー”というわけです。
この番組ではお馴染みの「レコード大賞」では、1978年(s53)第20回大会において、まさしく両雄が火花を散らし、山口百恵「いい日旅立ち」、ピンク・レディー「UFO」が激突。
結果「UFO」が大賞を受賞します。
これぞ「レコ大アレコレ」ですね(笑)
ちなみに阿久悠さんについてのあれこれは過去の放送後記にも記しました。
https://ameblo.jp/zakky-radionpa/entry-12773835312.html
https://ameblo.jp/zakky-radionpa/entry-12775014146.html
ドラマでは、昭和の熱い空気感と共に、ライバルに勝つために鎬(しのぎ)を削る、という令和の現在ではもはや錆びついた価値観が描かれていました。しかし僕は、お互いを尊重しながら、共存を図っていくという意味合いにアップデートした上で、無くしたくない価値観と思っています。
さて弾き語りですが、構成を思い立った当初はピンク・レディーの音源をおかけするつもりでしたが、収録前日に遊びで弾き語りしたら、いけそうな気がしたので、急遽アレンジし、思い切って弾き語りしました。
最後の決めフレーズが、ちょっともたつきましたが😅、アレンジの方向性は気に入っているので、レパートリー入りです(どこでやるねん、笑)
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「青春は手品師 / 長渕剛」音源より
阿久悠さんの隠れた名曲であり、長渕剛さんの隠れた名曲でもある「青春は手品師」。
ちなみに、ネットで阿久悠さんの作品リストが上がっており、膨大な曲数になりますが、なぜか「青春は手品師」がリストされていないのです。
まさしく隠れた名曲ですね。
1982年に放映された「王貞治物語」の主題歌で、一途で、頑固で、ひたむきで、不器用な、そして努力を惜しまない、阿久悠さんの心底に流れる「漢像」が、優しい言葉の隙間から溢れています。
長渕さんの若々しいシャウトも素敵です。
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「時代は変わる / 岡崎泰正」音源より
閑話休題。先週からおかけしている、23.8.28「岡崎泰正の届け生唄 Live On Pa!」のライブ音源から今回は「時代は変わる」をおかけしました。
今から30年近く前に書いたオリジナルですが、その当時は「時代は変わりますよ」なんて周りに吹聴しても見向きもされませんでした。
しかし、なんとなく変化の轟音を感じ取っていた僕は、楽曲に閉じ込めたかったのです。
現在はその変化が表面化し始めていますね。
畏れることなく、怯むことなく、心を整えて、新しい時代を受け入れて、かつその変化を愉しみたいものです。
ギター一本で曲を作りましたが、ロックオーケストラのイメージがずっとつきまとっていて、中々ソロ弾き語りで披露する機会がなかったのですが、「Live On Pa !」では、素晴らしいミュージシャンのお力添えで、壮大なアレンジに纏まりました。
感謝です。
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「勝手にしやがれ / 沢田研二」生演奏
阿久悠特集、最後は「勝手にしやがれ」を気持ちよく弾き語りさせてもらいました(笑)
1976年(s51)第18回「北の宿から」、1977年(s52)第19回「勝手にしやがれ」、そして1978年(s53)第20回「UFO」。
3年連続で阿久悠さんの作品が大賞受賞という金字塔を打ち立てました。
3曲ともタイプの違う曲で、作曲はそれぞれ”小林亜星”、”大野克夫”、”都倉俊一”で、この守備範囲の広さも阿久悠さんの強みですね。
Wikiによると、山口百恵さんの「プレイバックPart2」、2番の歌詞の「勝手にしやがれ」に呼応する、いわゆる「アンサーソング」と言われているそうです。
さて弾き語りですが、オリジナルは、とんがったピアノフレーズが縦横無尽に奏られ、それをギターで再現するのがとても大変なのですが、ピックを鋭く回転させ、かなり必死に弾きました。
僕は、産まれて初めて覚えた唄が「勝手にしやがれ」でしたので、不思議と楽曲が身体に染み込んでいます(笑)
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先のドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」の終盤、阿久悠さんが、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」のレコードを聴き、物思いに耽るシーンがありました。
有名な話ですが「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバッド」、どちらも阿久悠作品で、そのタイトルを合体させたのが「勝手にシンドバッド」です。
斬新な言葉遣いのその歌詞をじっくり聞き入る物憂げさは、時代の変化と、自らの引き際を悟っているかのようでした。
また、寝る間も惜しんで動き回るピンク・レディーの姿を見て、「彼女達は幸せなんだろうか?」と呟くシーンがあり、自己満足やエゴに陥ってないだろうか?と省みる姿もありました。
そして「UFO」VS「いい日旅立ち」における、レコード大賞授賞式で「UFO」がコールされて、静かに会場を去っていく”山口百恵”の後ろ姿が特徴的に表現され、「〜、それは受賞者を道化にする強烈な矜持の証明であるようにさえ思えた」と述べています。
この辺りの出来事が、きっかけとなり、1980年代に入ると時代の波に飲まれるように、演歌の作詞や小説の執筆などを手がけ始めます。
およそ5000曲を世に送り出し、確かに一つの時代を築いた、偉大な軌跡に感服するだけです。
…そういえば、僕が幼い頃に観た映画「瀬戸内少年野球団」(1984年 原作 阿久悠)では、大変感動した記憶があり、その当時は”阿久悠”を意識することもなかったのですが、早くも感性の同調はあったのかもしれません。
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《よりぬき らじおんぱ》
過去の番組内の生演奏動画をyoutubeにアップロードしています。
2023.11.2放送分「魅せられて」
https://youtu.be/xj6zlsHpB-A?si=FBgwyg-SLuYEIoow
2023.7.27 放送分「君と透明(岡崎泰正)」
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僕のオリジナル曲で構成した、8/28の「岡崎泰正の届け生唄 Live On Pa!」の切り取り動画が、三村正さんのチャンネルに5曲上がっています。
ご興味のある方はぜひチェックして下さいね。
https://www.youtube.com/@TadashiMimura
引き続きメッセージやリクエストお待ちしています!
ではまた次回!
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近々の出没情報はこちらをご参照ください!
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