ある日、車中泊場所に着いてサブバッテリー残量をチェックした所、想定よりも充電量が足りず、それでも30分くらいアイドリングをすれば満充電になるだろうと、アイドリング充電を始めました。
ところがコントローラーを見ても「Charge」表示がつかず、充電されていない様子。
実はそのひと月ほど前、同じようにアイドリング充電をしたところ、照明と冷蔵庫の消費電力に競り負けるように、短時間ですが「Charge」表示が消えたことがあり、その時から何かおかしいと思っていました。
CRUISEのオルタネーターは冷凍車に使うような大容量のものに交換されており、電子レンジやエアコンを使わない限りは、消費電力に競り負けることは考えられないのです。
そんな前振りがあっての走行充電の不具合。
ふと見ると、運転席にあるメインバッテリースイッチ脇の赤い警告灯が灯っており、やはり走行充電がされていないことを知らせています。
翌日に陽が出るとソーラー充電はされているようで、最低限の発電ができることにホッとしましたが、ソーラーの充電量だけでは日々の電力を賄えませんし、天気が悪ければ電気は減る一方です。
逆に本来なら走行充電が始まるとソーラー充電は遮断されますが、走行中も数Aはソーラーからの発電量がありますので、どうやら走行充電の切り替えに問題があるようです。
とりあえずマニュアルと格闘し、ブレーカーと二つのヒューズを確認しましたが異常なし。いよいよ素人の手には負えません。
さっそくバンテックさんに連絡を取り、滋賀県にいましたので、急遽旅行を中断してバンテック京都に向かうことにしました。
ただし、バンテック京都では他の作業で立て込んでいるということで、一日はどこかで時間をつぶさないとなりません。
不安を抱えながら京都に向かって走っていると、突然運転席の警告灯が消え、走行充電が復活しました。コントローラーで確認すると20A弱が出ていますので、その発電量はソーラーではありません。
その後、何度か警告灯がついたり消えたりして、その日の最後は走行充電ができる状態で終わりました。
翌日もやはり走行中に警告灯が4~5回ついたり消えたりして、さらにご機嫌が悪い様子。
ようやくバンテック京都に着き、2~3時間かけて原因究明に格闘していただきましたが、結局その日は故障個所を特定できませんでした。
一番困ったのは、バンテック京都に持ち込んだ際には走行充電の不具合が出ておらず、電化製品あるあるですが、確かに症状が出ていない状態では原因を見つけようがありません。
しかしバンテック京都では、近々納車予定があって、翌日から立て込んでしまい、次にじっくりと時間を取って修理できるのは一週間以上先になるとのこと。
ん~、京都は観光スポットはいくらでもありますので一週間待つことは可能ですが、走行充電がこの状態でほっぽり出されても、不安で仕方ありません。
天気が悪ければ、食材を詰め込んだ冷蔵庫も近々に使えなくなるでしょう。
バンテック京都では敷地内でRVパークも運営されていますので、そこに泊まって外部充電でやり過ごすことも考えましたが、バンテック京都のある南の端から観光エリアに毎日通うのもインドアな中年夫婦には想定外です。
バンテック京都の見立てでは、走行充電で一番多いトラブルは走行充電時に回路を切り替えるリレーとのことですが、もしリレーが原因であれば走行充電ができない状態のままなので、ついたり消えたりするのは他の個所に原因がある、リレーを取り換えても直る可能性は非常に低い、とのことです。
が、私は子供の頃に電子工作をしていて、ついたり消えたりするリレーの不具合に遭遇したことがあり、リレー内の接点不良を疑っていましたので、無理を言って見込みでリレーを交換していただきました。
翌週以降の再修理日を予約した上で、それまでリレー交換で様子を見ようという作戦です。
そして、アッサリ直りました・・・
直ったどころか、今まではアイドリング充電時に多い時で20A前後しか充電されていなかったのですが、リレー交換後はなぜか最大で34Aまで出るようになりました。
もしかしたら接点不良は今に始まったことではなく、徐々に進行していって、ついに耐えられなくなったのかもしれません。
ちなみに、バンテック京都では親切かつていねいにご対応いただき、京都観光のことまで細々と相談に乗っていただきました。
「ショックアブソーバーが外れていた!」で書いた個所も、バンテックさんからの申し出で再チェックをしていただきました。