原状復帰:○
CRUISEには車体に固定された56Lの生活用水タンクと、それに接続された22Lの温水タンクに計78Lの清水が入ります。
また、それとは別に外部トランク内に20Lの飲料水用タンクが置かれています。
さらに、トイレには7Lの洗浄水が入ります。
これら全部に給水するのは結構な手間ですので、少しでも楽できるようにいくつかの工夫を考えてみました。
まず、飲料水用タンクですが、標準装備のものはポリエチレン製の20Lタンクです。
出典:Iwatani
このタンクは市販されていますので一つ買い足して、計40Lの飲料水を持ち歩こうと思っていました。
しかし、よーく考えてみると、そもそもこのタンクは無理があります。
これが飲料水用タンクたるゆえんは入れる水の種類ではなく、広い口から手を入れて内部を丸ごと洗い、清潔を保てるということにあります。
そのためにはタンクを車体から持ち出さなくてはなりませんが、20L×2の満水状態は小柄な女性ほどの重量になり、例えキャリーを使ったとしても足腰に来そうです。
それどころか、収納庫の高さまで持ち上げるだけでも腰をグキっとやりそう。
そこで、同じIwataniのポリカーボネート製12Lタンクに目をつけました。
出典:Iwatani
このタンクは純正タンクと同じフタを使っていますので、取水管とポンプがセットされた純正のフタをそのまま付け替えられます。
さらに、このタンクに替えるメリットは重さだけではありません。
純正のポリエチレン製のタンクは水にタンクの匂いが移りやすく、敏感な方は2~3時間もすれば水にプラスチック臭を感じるそうです。
そうなると、実際には飲料水としては使えず、ペットボトルをしょっちゅう買いに行かなくてはなりません。
一方で、このポリカーボネート製タンクは水に臭いが移りづらく、直接飲むのは抵抗があっても沸かせば普通に飲用できますし、煮炊きにも使えます。
ただし、標準装備のタンクが20Lであるのに対し、このポリカーボネート製タンクは12Lしかないので、予備も含めて、計16Lも手持ちの飲料水が減ることになります。
しかし、いくら容量が大きくても持ち運びが難しかったり、臭くて飲用できないのであれば何のための飲料水用タンクなのか分からないので問題ありません。
飲料水用タンクのフタには、電動ポンプに通じるホースと配線が貫通しています。
タンクを持ち出す場合は、配線のコネクターとホースのアタッチメントを外すのですが、その際ホースの中に残っている水が垂れてきます。
とりあえずは収納庫の開口の近くなのでホースを外に出しますが、いつまでもダラダラ垂れてオヂさんの尿キレのようにスッキリしません。
何か受けの容器でも用意しようかと思っていたところ、たびたびお世話になっているtosiさんのブログでキレッキレのアイディアを拝見しました。
最近のホースは連結部分の規格が統一されているようで、ホース同士や蛇口とつなげたい時はオスとメスのアタッチメントをパチンとすれば簡単に抜き差しできます。
出典:アマゾン
飲料水用タンクにつながるホースにはメスのアタッチメントがついているので、オスのアタッチメント(オスなのにニップルという名前がついていますが)を収納庫の天井に着けてしまえばいいと。
tosiさんに感謝しつつ、さっそく丸パクリです。
ニップルの後ろをノコギリで切り落とし、両端にネジ穴をあけます。
それを、私の場合は収納庫の天井の梁にネジ止めしました。
そこに飲料水タンクから取り外したホースをつけるとこの通り。
これで給水のたびに垂れる残り水を見て、わが身を振り返ることもなくなりました。
(追記:tosiさんから追加でアドバイスをいただきました。ホースを外す前にポンプのスイッチを切って蛇口を開けるとホース内の水の大半はタンクに戻るとのこと。特に長く使わない時は、これをやっておかないと少し残ったホース内の水がヤバそう)
次に生活用水タンクですが、飲料水用タンクと違って車体に据え付けですので、給水は外部の給水口からホースで注水することになります。
そのために、こんなものを買いました。
出典:アマゾン
これを選んだのは小型であることと、蛇口側のコネクターが特定の蛇口に固定するのではなく、どんな蛇口にでも簡単につけ外しできるということが決め手になりました。
ただし、散水ノズルが意味なくオシャレで、こんなツラい持ち方をして注水しなればなりません。
※切り替えでストレートの水流も出ます
消防隊?
おまけに小型ゆえにホースも細いので、五十肩の痛みに耐えながら10分以上も我慢しなければ満水になりません。
そして、その間は一人がここに張り付くことになり、素早く給排水を終えたい状況でも他の作業ができなくなります。
何とかならないものかと考え、給水口に突っ込んで放置しておけるホースの先っぽを別途買うことにしました。
出典:アマゾン
ただし、このままではホースリールとつなげることができません。
このホースの先っぽについているアタッチメントはメスなのですが、ホースリールの散水ノズルを外した部分もメスなので、二つが結合できません。
そこで、これを買ってホースの先っぽ側のアタッチメントをつけ替え、ホースリールと結合できるようにしました。
出典:アマゾン
これで給水中はホースを給水口に突っ込みぱなしにすることができますので五十肩軽減にも役立ちますし、給水中に他の作業をすることもできます。
また、こうしておけば先っぽだけは清潔に保つことができますし、トイレの洗浄用水の給水にもこのセットが使えます。
これでどうにか水は無事に入れられそうですが、トイレの洗浄用水タンクには給水のたびに洗浄剤を70mlほど入れなけれなりません。
しかし、トイレの給水口は車体に小さな穴が開いているだけですので、薬剤のボトルをそのまま差し込むことは出来ず、穴の奥にどうにかして薬剤を投入する方法を考えなければなりません。
そこで、飲食店によくあるケチャップ用の赤いプラスチックボトルとか、直噴もできるスプレーボトルとかをいろいろ検討しましたが、結局介護用の吸い飲みに行きつきました。
出典:飲食店.COM
これで給水はずいぶん楽になりました。
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