リブログしたい記事がもうひとつありました。

ただ結婚式のことよりも注目したのは、写真家のギャラについてです。

 

フリーランスで歌手をしていたため、そのギャラには常に敏感でした。

契約書がないのは、仕事だと思わず、ボランティアとしてやっていました。

というくらい、契約書を交わすのは普通の事。

それも一日何時間まで、毎日続けるなら、何時間労働で・・・というように、

法律がきっちり決まっているからなんです。

 

練習がギャラなしだったりあったり。

練習にギャラが出る場合は、それもふくめて労働時間、と言う計算です。

なかったケースは、ギャラが大きいとかツアー先で4つ星ホテルとか、

まあ、どこかでバランスが取れている感じ。

でも、公演日しか、労働日に計算されていないのです。

 

今思うと、ノーギャラ練習のとき、なにか事故でもおきたら、

保証されなかったのかも。

 

パリノートルダム寺院の聖歌隊で歌っていた時は、ギャラがないのに働かせすぎだ!

と怒っていた人がたくさんいましたが、よく考えたら、あれは、学校と言う枠組みでした。

私は何でも経験、と思ってました。

たしかに、週に何度もミサに出席、その練習も、突貫作業、みたいな。

 

話がそれましたが、少なくともフランスのアート系フリーランスには、法律がきっちりあります。

ツアー先の宿は主催者がホテルをとることもあります。

が、指定されたホテルへ行って、「安い部屋にしてください」って頼んだこともあります。

少しの差ですが、少しでも節約!というのも、ホテル代は現金で頂いていたからです。

 

今はいろんなことがネット上で処理されるので、それもできなくなっているかもしれません。

 

練習、準備、旅の準備、当日の待ち時間、等々、

ミュージシャンにしろカメラマンにしろいろんな空白の時間があります。

 

 

ところで。

最近ネット上に、「たくさんおかいものしよう」と、露骨に安い商品を見せつけて来るサイトがあります。

確かに商品はおもしろくて、ほしいかも、と思うものもあります。

が。

 

安すぎです。

 

私が想像するには、商品が売れないまま余ってしまい、もう、会社が危ない。

二束三文で👆の会社に買い取ってもらえば、マイナスにはならないかもしれない。

 

という事が起き、通常よりうんと安く売られているのではないか、と。

 

つまり、その商品の原価は、このやっすい売値より、もっと安価なのかもしれない。

 

一枚の服、一つのカバンを作るのに、人間の労力なしでできるのでしょうか?

 

 

というわけで、そのサイトからは買う気にはなれません。

(買うかもしれんけど)

 

どれだけの労力が、その仕事の裏に、その商品の裏にかくされているのでしょうか。

どうせなら、算数の授業ででも扱ってほしいと思います。