おはようございます。マツドアケミです。

久しぶりに開けてみた私のヒミツの雑貨箱の中に
某手作り雑貨作家さんのバッグがありました。

エアメールをモチーフにしたとても可愛いバッグです。
購入したのは今からもう6~7年前でしょうか?

私は青山にあるアリヴェデパールのプロデュースを
して間もなくの頃だったかと思います。

取材で代官山を歩いていたら、可愛い黄色い車が
とまっていてそのトランクに手づくりの雑貨が
たくさん乗っていました。

その中でダントツに可愛い!と目に飛び込んできたのが
エアメールをモチーフにしたバッグでした。

住所のところが刺繍になっていて、切手に
アメリカのヴィンテージ生地が使われていて
縫製もとってもキレイで、値段をみて
びっくりしました。

5250円!?

これが量産されているものではないことは
一目瞭然です。

これだけ手が込んでいて、たくさん作れないもので
あったらその労力と材料代、そして委託販売のマージン
をさしひいたらきっとこの作家さんの手元には数百円
くらいしか残らないのでは?と心配になりました。

そしてその作家さんを紹介してもらい実際に面談を
してみました。

正直に私が思う事を話してみました。

数百円程度の利益しか残らないコトは事実でしたが
彼女いわく

「高いと売れないから、、、」。

私自身、そのバッグは1万円の値段をつけても
売れる自信がありましたので、値段を1万円で
設定してもらい委託販売させていただきました。

すぐに売れましたクラッカー

その後コンスタントに1ヶ月に10個以上売れるようになり、
またグルジアを舞台にエアメールを待つおばあちゃんが
主人公の映画「やさしい嘘」とのコラボをして
バッグやポーチのデザインもしてもらいました。

今は子育て中のママなのでたくさんは活動できませんが
それでも人気作家さんとして手作り雑貨が雑誌に
掲載されたりしています。

私はお店をプロデュースしている頃たくさんの作家さんの
面談をしました。

彼女と同じように、「この価格で本当にいいの?」という
作家さんとたくさん出会っています。

この人は売れる!と思った作品は彼女と同じように
価格のアドバイスをして適性な価格を付け、高額でも
きちんと売上がとれるようになれるように指導を
していきました。

誰でも、青山の一等地で手作り雑貨が販売できることは
とてもうれしいことだと思います。

でもそのことに舞い上がってしまって、
「この値段でいいから置いて下さい」という方で
実際にそこで売れる作家さんになったら、
今度は作っても作っても
利益が少ないコトに作るのが嫌になってきてしまう方も
いらっしゃったのは事実です。

自分の作品の価値を見極めるコトはとても難しいコト
だと思います。

だから価格の設定もあやふやにされている方って
多いのではないでしょうか。

これくらいの商品はこの価格帯で売っていたからと
マネしてみたからといって、どこでも売れるとは限りません。

アイテムやジャンルにもきっと違いがあるかとは
思います。
またどんな風に活動していきたいかによっても
価格の付け方には違いがあると思います。

ただやみくもに安くすること、
たかくすることはオススメしません。

商売と同じく、自分の作品(商品)をきちんと
ブランディングすることビックリマーク
それにあった価格、販売する場所、宣伝方法を選べば
きっと他の作家さんと違う地位とファンが必ず
つきます。
そのためには今何をすべきか?
もう一度しっかりと考えてみましょう。

雑貨の仕事塾
マツドアケミ
でした。