昨年から恒例になりつつある秋の立山登山。
依然、室堂の山小屋で働いていた頃、毎日その地で朝が来て、夜が更ける当たり前の景色が今はハレの地。
標高2450m。
冬は閉ざされ人を寄せ付けぬ場所。
短い夏を終え、凍てつく雪や氷に覆われるまでの僅かな心地よい季節。
ナナカマドやチングルマは色づき始める。
女子?登山部と称して、ワイワイ始まる。
人数も増えたので、縦走はせずに雄山ー大汝でお昼食べてピストンかな。
で、出発。
無事に室堂まで下山して、みくりでソフトクリーム&ビールは幸せの時。
美しい山。
大日岳と奥大日岳。
硫化水素のガスが強く今は近づけない地獄谷。
そんなガスの水蒸気もその日の景色に色を添える。
なぜ山を登るのだろう。
特に技術を必要としないルートであれば、目の前の大地を一歩一歩踏みしめ、ただただ歩く。
息を切らしながら、目標地に向かって、、、
単純だからこそ、自分と向き合える。
単純だからこそ、感じることがある。
ただただ歩くことで、見えることもある。
ただただこの山に登りたいから登る。
「そこに山があるから」
硫化水素でやられ気味の荒野に見えるのはハイマツと何の草かな…ニュージーランドのタソックのよう。
遠くでホシガラスがきっと狙ってる。
けして住みやすい土地では無い高山。
植物と僅かな生き物の共存。
空から白い贈り物が舞い降りる頃にまたお邪魔させてもらおう。