名古屋へ行ってきました。

ずっと行きたかった「トヨタ産業技術記念館」。



今はトヨタといえば車ですが、その始まりは

布を織る織機からでした。


繊維機械館と自動車館に分かれていて、それぞ

れの歴史を順に学ぶ事ができます。


綿から糸になる工程や、その機械。

たくさんの織機が並ぶ広い空間は、圧巻でした



無料のガイドツアーに参加したので、とても詳

しく教えてくださり、勉強になりました。


今も昔も変わらず、綿から糸を作るのは大変な

作業ですが、なくてはならない存在なのだと改

めて布の大切さを学ぶ事ができました。


目にも止まらぬ速さで、布を織り上げてゆく最

新の織機もすごかったですが、約100年前の

機械が動いている様子は、なんだか愛おしい気

持ちになりました。



機械がゴツゴツしていて、機関車のよう。

英字の文字がはいっていたり、レトロな雰囲気

が可愛いです。



自動車館では、可愛いレトロな車がいっぱい。



手作業で組み立てていたのものから、最新のロ

ボットアームまで、時代によって変化してきた

機械や技術の進歩は本当にすごいなぁと思いま

す。



なんといってもすごいのは、各ポイントにスタ

ッフさんがいて、機械を実際に動かして見せて

くれる箇所がたくさんあるのです。


ただ展示するだけではなく、動いている様子や

その音を聞けるのがとても楽しかったですね。

大きな機械の迫力も感じられます。


科学館や博物館などが好きな私ですが、ここは

ほんとに素晴らしいなぁと思いました。

これで500円なんて…!

まる1日遊べそう。



どうしたらもっと良くなるかを常に探す。

海外に頼らず、自分達の手で作り上げる。


これは今の時代にも同じ事が言えます。

いつのまにか日本は、いろんな物を海外に頼り

切ってしまうようになりました。


このままで良いのだろうか?

自分達でできないだろうか?


そう感じている方が、確実に増えているのも事

実だと思います。


海外で日本の技術が昔から評価されているのは

日本人の中に、ものづくりに特化した遺伝子み

たいな、精神みたいなものがきっとあるのかも

しれない、と私はそう信じています。


「研究と創造の精神と

 モノづくりの大切さを次世代へ」


パンフレットに書かれた文字が印象的でした。



記念館を後にして有松へ向かいました。



お腹が空いたので休憩。

建物も、建物の中もレトロな雰囲気。



大根おろしとナスののった、冷やしきしめんを

いただきました。



有松・鳴海絞りは、約400年の歴史があり、

国の伝統的工芸品に認定されています。


「有松・鳴海会館」では、たくさんの絞り作品

を購入できます。

浴衣から、Tシャツ、タオル、などなど…。


昔は藍染が基本だったそうですが、今は化学染

料を使用しているため、とてもカラフルです。

総絞りの浴衣は流石に高価でしたが、タオルな

どの日用品はお土産にも良さそう。


お店は少なかったですが、若い作家さんのお店

もあり、現代風絞りファッションが新鮮でした

伝統を守っていこうとする若いチカラを、応援

したくなりますね。


有松絞りのはぎれを購入しました。

はぎれは現地でないと、なかなか手にはいらな

い貴重なものかもしれません。



偶然出会った神社さんは、「有松天満社」。

のぼりも絞りで可愛い。



6月には、「有松絞りまつり」が開催され、た

くさんの方で賑わうそうです。

お店の方ともお話しできて、いろんな事を教え

ていただきとても勉強になりました。


私も草木染めをやっていますが、今度は絞りに

挑戦してみたくなりました。



名古屋観光を満喫。



旅行中3日間連続で虹を見る事ができました。


これからの残りの人生の中で、日本各地の布が

生まれるその瞬間を見に行きたいと思っていま

す。


その始まり。

ここ名古屋がスタートです。