映画『みんなの学校』 |     在宅生徒会長

    在宅生徒会長

         中学で2年間不登校だった娘は、
         困難な受験を乗り越え、高校2年生になりました。
         未だ完全復帰とは言えませんが、
         どうにかこうにか学校に通っています。

映画「みんなの学校」をようやく見ることができました。

「すべての子どもに居場所がある学校を作りたい。」
大阪の公立小学校を1年間追ったドキュメンタリー。
      公式サイトhttp://minna-movie.com/

障がいのある子や、問題行動を起こす子も、
みんな一緒の教室で学んでいる小学校の話。


何度も涙が出ました。
「そうだよね」「そうだよね」って、うなずきながら見ました。

「インクルーシブ=多様性を認める教育」
なんていう言葉を最近よく聞くのは、
裏を返せば、
「なんて多様性を認められない世の中なんだろ」ってことを、
みんなが気付いているからなんだろうな、って思います。


映画の中の校長先生は言います。
「クラスが変われば、彼は学校に来れる。」

私が、ずっとずっと、学校に願い続けていたことです。

でも現実は、クラスは変わらない。学校も変わらない。
何度かトライしてみたけれど、変わらない学校に失望して
nonは不登校になりました。

そしていつの間にか、不登校の原因は本人の資質にあると、
問題はすり替わって行くのです。


クラスの子たちに、自分で気付かせて欲しかった。
どうしてそれができないんだろう。
それをしなくて、何が教育なんだろう。
ずっとずっと私が学校と闘ってきたことを、
この大空小学校はスルリとやってのけてしまっていました。
軽いショックを覚えました。


クラスが、学校が、変わっていないのに、
学校に来ることだけを求められました。
特に初期は、なんとかして学校に来させようとしていました。


「教室は安心して行っていいんだよ」
大空小学校の教室は、子どもにとって安心できる場所。

nonも何度もそう言われて登校するように誘われました。
「安心して出ておいで」

そして何度も裏切られました。
何度もだまされ、教師を信じなくなった彼女を、
責めることはできないと思います。

毎日、「空気を読みながら」教室で過ごす中学生。
そんな教室が「安心できる場」であるわけがありません。



映画は、nonと、中1の妹と一緒に見ました。
彼女たちの感想を聞きたかったからです。

「いろんな子が、一緒の教室で学ぶって、当たり前のことだと思う」
nonは言いました。

「もし先生になるなら、大空小学校の先生になりたいな」
妹が言いました。

二人とも、映画はとても面白かったし、
いい学校だね、いい校長先生だね、って言ってました。


ただ、彼女たちが口を揃えて言ったことがあります。
「でも、中学行ったら、一瞬で変わっちゃうと思う」



この大空小学校の取り組みを、
中学に継続していかないと、もとの木阿弥です。

大空小学校のその先を、見たいです。





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