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本日はかなりマニアなブログ記事です。
P業界(パチンコ業界)に興味ある方はかなり面白い記事かと思います。


とある交渉事に使う説得資料として、P業界(パチンコ業界)のマクロデータを契約している業界営業コンピュターシステム最大手のD電機さんのASPサービスからのデータを加工してみました。



冒頭画像のグラフはここ最近の“アウト(=打込数)”と呼ばれるP業界では“お客様がご遊技された機械の稼働を示す指標”の推移をまとめたものです。
D電機さんのコンピューターシステムを使っている日本全国のP店(パチンコ店)の平均稼働を集計したもので統計的有為性もあるので、P業界全体の傾向を語ることができます。



“アウト(=打込数)”とは、パチンコでは1台あたり何発飛ばしたか、スロットでは1台あたり何枚投入したかの数値であります。
パチンコ店では来客数の延べ人数を算出するのに、このアウトの数値及び設置台数より行っています 。


この“アウト(=打込数)”という“平均稼働”はP店の強いてはP業界の『真の実力』を表す指標と言えます。
つまり、この“アウト(=打込数)”の推移を追うことは、『P業界の真の傾向』を知ることができます。
詳しくは後記します。


もっと分かりやすく例であげますと、

通常14時間営業するP店(パチンコ店)の1台あたりの機械の“アウト(=打込数)” から機械整備の時間・お客様の食事の時間・お客様の入れ替わりに要する時間・電圧の関係とかお客様の生理的現象など諸々の要因を差し引いた一日当たりのMAXの“アウト(=打込数)” は、
パチンコ=6万発。
スロット=2万4000発。
程度と言われております。


これに、例えば平成15年と平成19年のデータを照合してみますと、
平成15年
パチンコ=2万7570発ですので、稼働率は2万7570発÷6万発=約46%。
スロット=1万1212発ですので、稼働率は1万1212発÷2万4000発=約47%。
同じく平成19年
パチンコ=2万5360発ですので、稼働率は2万5360発÷6万発=約42%。
スロット=1万79発ですので、稼働率は1万79発÷2万4000発=約42%。

つまりこう言えます、
平成15年のP店のパチンコ稼働率は約46%・スロットの稼働率は約47%で、
平成19年のP店のパチンコ稼働率は約42%・スロットの稼働率は約42%であった。


さらに“アウト(=打込数)”を基本に色々な数値が出ます。
玉単価=遊技機械の性能や交換率(例えば、4円で貸し出した玉を3.57円で返しますとか。20円で貸し出したメダルを20円で返します)によって変動する1発当たりの価値(=売上)。
設置台数=P店のパチンコ・スロット機械の設置台数。

アウト(=打込数)×玉単価=台売(=1台当たりの売上)
台売<アウト(=打込数)×玉単価>×設置台数=P店の1日の平均売上
さらに。。。。
P店の1日の平均売上×粗利益率=P店の1日の平均粗利益
P店の1日の平均粗利益×1か月の営業日数=P店の1か月の粗利益(損益計算上の所謂売上総利益)
P店の1か月の粗利益(損益計算上の所謂売上総利益)-販売管理費=P店の1か月の営業利益。
ということになります。


では実際に生々しい計算をしてみましょう。
平成20年の直近のデータを使ってみます。
パチンコのアウト=2万6350発(平均玉単価は現在1.2円くらい)
スロットのアウト=9365発(平均玉単価は現在2.2円くらい)
平均のパチンコ店の設置台数は300台くらい(パチンコ210台スロット90台)
よって、
P店のパチンコの平均1日売上
アウト2万6350発×玉単価1.2円×パチンコ設置台数210台=664万。・・・①
P店のスロットの平均1日売上
アウト9365発×玉単価2.2円×スロット設置台数90台=185万。・・・②
P店の平均1日売上
①664万+②185万=約850万。

長くなりましたが、前記の
この“アウト(=打込数)”という“平均稼働”はP店の強いてはP業界の『真の実力』を表す指標と言えます。
つまり、この“アウト(=打込数)”の推移を追うことは、『P業界の真の傾向』を知ることができます。
の理由を以下に説明します。


“アウト(=打込数)”というものはお店の、お客様の滞在時間を伸ばす努力とかお客様への利益還元とか効果的な販促マーケティングで上げることができるものです。
ただし、あまりにも機械的魅力がないパチンコ・スロット遊技機ではお店の力でどうのこうのというレベルにならない場合も当然ございますが。

ただし上記の“玉単価”は交換率×遊技機の機械性能(射幸性など)により変わってくるもので、交換率の違いは計算可能な範囲でありお店の営業戦略により変わってくるものですが、遊技機の機械性能(射幸性など)に関しては時の行政当局の意向が反映される法律背景があるのなので、お店の力でどうすることもできないと言えます。

例えば、
平成16年の“スロット4号機全盛時代”のスロットの玉単価は4円くらいでした。
現在平成20年は遊技規則改正本格始動つまり“スロット5号機時代”のスロット玉単価は2.2円くらいです。
ここで少し生生しい計算をしてみますと、
設置台数が90台と同じだとして、
平成16年のスロット平均1日売上は、
平成16年スロットアウト1万2248発×玉単価4円×90台=441万。
平成20年スロットアウト9365発×玉単価2.2円×90台=185万。
実に売上で、58%減少しています。
これを分解すると、
“アウト(=打込数)”で24%減少。
“玉単価”で45%減少ということになります。
しかし、この状況は普通の業界では考えれないような事態であると言えます。


上記が代表的な例ですが、“アウト(=打込数)”の減少は、機械的魅力がなくなった要因も大きいですが、まだ店舗レベルの努力で上げる余地はあります。
しかし、“玉単価”を上げることは店舗レベルの力でできることではありません。

これが、
この“アウト(=打込数)”という“平均稼働”はP店の強いてはP業界の『真の実力』を表す指標と言えます。
つまり、この“アウト(=打込数)”の推移を追うことは、『P業界の真の傾向』を知ることができます。
という背景です。


長くなりましたが、
冒頭画像のグラフのここ最近の“アウト(=打込数)”と呼ばれるP業界では“お客様がご遊技された機械の稼働を示す指標”の推移
を見ますと、


『P業界の真の傾向』は、
パチンコは減少傾向から、多少持ち直しの傾向。
スロットは顕著な減少傾向で底なしの傾向。
と言えます。
スロットのここまでの減少傾向は、かなりひどく機械的依存の強い営業をしていたと言え、『真の実力』はついていなかったと言えるのではないでしょうか。



さて、
2008年7月14日月曜日。粘りが欲しかった最新営業結果。本日月曜日から新たな重要な意味をもつ一週間。ガンバロウ。