「スカスカの壁じゃなくて、ちゃんと断熱材を入れて欲しい」と作業員だけじゃなくて、現場監督(現場に殆どいないから現場監督と呼んで良いのかえー)にも電話したら、やってきた。


「ちゃんと入ってるよ〜」と誤魔化して夫に見せた。その男が離れた時に同じ場所を夫が自分で見たら、表面の裏はやっぱりスカスカ。良心はないのか。作業員を他の仕事にも行かせないといけないから、結局はやつけ仕事なのだろう。もう言っても無駄だと思った夫はまだドライウォールで閉じられてない場所に断熱材を慌てて詰め込んだと言う。うちは家の内側と外側に断熱材を入れるから、大丈夫かもしれないけれど、とりあえず1階のまだ空いてたところはやったと言う。


私が見た2階は、水道パイプと電気パイプがある部分グワっと断熱材が抜かれいてスカスカ。ドライウォールを入れる為にメタルが張ってある裏は空洞。それでいて、抜いた断熱材がゴミとして放置されているのが物凄い量。


こんなことってある?こちらはお金かけて買った物を(早く仕事を終えたいから)使わずにゴミにされて、寒い部屋になるかもしれないって。


夫は、「外にも断熱材を入れるから、内側が完璧じゃなくても大丈夫かもしれない。わからない。でも普通の家はこんなことされているのが一般的なのだろう。これ以上言ったら来なくなると思う」と言った。(フランス必殺行かないよ作戦。)


夫が(家の中の断熱材を詰め込むことを)再度言うのを諦めているのは、わかった。でも私はお金出して買った物を、しっかり仕事したくない人間のせいでゴミにされ、自分の家が寒いとか余計に暖房費がかかるなんて納得がいかない。使える物をゴミになんておかしい。


そして、ウィルス研究センター職員かと思う姿へ私は変身した。髪はどこかのホテルで貰ったシャワーキャップを被り、ゴーグル、空気弁付きの作業マスク、空気も通さない作業ガウン、手袋着用。


普段汗をかかない私が、息子の浴室→トイレ→息子の部屋→廊下を4時間半の作業でサウナスーツを着た状態だったから汗をかいた。水曜日にはまたやってきてドライウォールで閉じられてしまうから明日も2階の残りの部屋をやらなければいけない。温かい空気は上へ行くので、1階のスカスカのところを直せなかったのは、残念で仕方がないが、キッチンと暖炉があるからどうにか温度が保てると思いたい。浴室が手直しできたのは、大きいと思う。


明日は首にもタオルを巻こう。