フランスで高級レストラン以外、サービスなど期待してはいけない。お客様ファーストなどではなく、お客が待っていようが自分のお喋りが止まらず平気で客を待たせても何とも思わない自分達ファーストで動くフランス人に期待などしてはいけない。


いつもそう思っている。期待したら自分が余計に辛いのだ。


去年の秋頃、息子に、「あれ読んで」と言ったら、「よく見えない。」と言い、私も夫も心配し、すぐに眼科を予約した。


医者に会うことになったら、息子が「見えないフリしただけ。」と言い出したが、検査した。結果は眼鏡不要とのことだったのだが、その眼科から「子供の眼に詳しい先生がいるから一度会ってみたらどうか」と連絡があった。今年になって医者に会ったが、結果は「メガネ必要」とのことだった。


私も夫も元々目が良くて、夫に至っては現在も目が良いまま。私は子供の時からずっと1.5と1.5だったが、仕事始めてから急に悪くなった。なので裸眼の素晴らしさと、眼鏡/コンタクトを使用する大変さを理解しているから、息子にメガネを今からさせるのは反対だったのだけど、調べたら大人が使うなメガネではなく、子供のは両面の度数を同じにする矯正用だそうだ。結果次第(50%の確率)で、眼鏡が要らなくなるらしい。


だったら早くしなきゃと眼鏡屋に行った。近所で知っているには1つあり、近い方が良いからとそこに行った。ドアにも予約必要と書いてあってやな予感がした。


受付の人に言うと、子供専門に担当する人が2ー3週間後までいっぱいで、連絡すると言われた。眼鏡を作るだけでそんなに待つの!また仕事したくないだけか!と正直思った。


2週間待って予約した日に私と息子で行った。結果、何年振りだろう、いやフランスでは初めてか?いつこんな気持ちの良いサービスを最後に受けた?と思うほど最初から和やかで客の目線に沿ってくれる担当だった。もはやあの店はフランス内じゃないと思う。


パソコンに息子の情報を入れている時に、SEIKOを選択したので、SEIKOとは日本のSEIKOか?と聞いた。恥ずかしながら、私は時計で有名なSEIKOが眼鏡のレンズを作っているとは知らなかった。


そしたら、担当が「そうです。日本のSEIKOです。僕はSEIKOが1番良いレンズを作っていると思っている。」と断言した。


何年ぶりだろう。日本が好きとか何ちゃって寿司が好きとか言う外国人はいるけど、私には「へえ」レベル。本当にその商品を知っているプロが、(日本の)技術を褒めてくれた。私はSEIKOに関わりは全くないが、単純にとても嬉しく思った。私の眼鏡も次回はここで作りたいと思う。


SEIKOのレンズで、息子の両目が同じ度数になり将来眼鏡が不要になりますように!