先日、家を建てる場所で私達(特に夫です)が嫌われていると書きました。あの時点で、もう大勢いて嫌でしょう?日曜の昼間に音を出してはいけないのは、この国の常識らしいけど、私の常識は夜に爆音を出してはいけないであり、音一つ取ってもおフランス人の常識には疑問だらけ。自分流が正しいとイチャモンつけるばーさんにも大迷惑。こんなんであんなド田舎でやっていけるかって考えてしまうのに、やってきた1通の手紙。


このフランスのシンボルマリアンヌ(手紙)が家にやってきたら、税金の取立てか免許の減点の知らせ、どっちも不幸な手紙なのである。



家にくる不幸な手紙は↑これが目印とばかり思っていたら、突然予期しないところから4,000ユーロの請求。家を建てる土地で、ブロック会社の人からあの一列の木が邪魔だから切っちゃってと夫は言われて、言われたまま切った13本の木の9本が、他人のものだったらしい。家の裏は役所の管理と聞いていたのに、その横9本の木が立っている所とその横の畳3畳ほどの持っている人がいたのだ。何もできない小さい土地が他人のってそんなことあるのね!?その9本の木はうちの壁と1mしか離れていないし、土地が真四角ではないのでわかり難く、家の木だと思って、作業に邪魔だと切ったのだ。家の土地と役所所有の間のそんな木が立っているだけの場所を持っている人がいると誰が想像する?売買契約の時でもそんな話は出なかった。


手紙には境目の確定測量にかかった費用1980ユーロ。謝罪金最低2000ユーロ。合計最低4000ユーロと木を元に戻すことと書いてあった。個人的にこの最低とわざわざ書いているのが、悪いと思うならもっと払えと言っているのが伝わってきてすごく嫌だ。


この件は夫がしっかり確認せずに他人様の木を切ってしまって申し訳ないことだが、何にもできない小さい土地の木がなくなって、なぜお金なのか。しかも境目を測る費用を請求しようとするなら、なぜ相談なしに事後にそんな高い会社を使って請求してくるのだろう。


名前をGoogleしたらスイスで赤ちゃんマッサージのオーナーをやっている人だった。そんな穏やかな職業の人が話もせず、すぐにお金請求してくるんですね。


月曜の昼に手紙を受け取った夫が電話してきて、この話を告げられた後に激しい頭痛がして早退したのだ。どんだけ住民に嫌われているんだと。どんだけ夫はアホなんだと。家の建築材料費は(中国とアメリカのせいで)高騰、道路の修復費用、スイス人に4000ユーロ持ち逃げされ、更にまた4000ドルの請求。そして、町長が19トン以下しか走行できない交通標識を立てたおかげで、雇った会社は小さいトラックをレンタルしなくてはいけない上にミキサートラックは使えないからと18kユーロ(1ユーロ120円換算で216万円)の値上げを別途請求してきた。


この国に来てから、訴えるだの、内容証明だの、すぐにお金請求する人種に困惑している。役所が工事許可を出していたのに、工事前に交通標識変えるって酷くないでしょうか。


ここ数日私が夫に言っていたのは「もうこの土地はそのまま売って、こんなフランス出よう」である。でもセコイ夫は建築費も資材も払っているのだから、家を建てて売った方が良いと言う。


そしてズルいのは、今日はすごく晴れて良い天気だったのだが、そんな日に私をわざわざその土地に呼んで、綺麗な景色を見せた。約4年前にモンブランが見える家に住みたいとフランスにきて、約3年前にこの景色が気に入ってやっと今年この土地を買えたのだ。そうだ、私が良い人だとも思わないフランス人に邪魔されてたまるか。