お客様は神様なんて言葉があるのは、日本だけ、きっと日本だけだってわかってますよ。そしてそれを逆手に取り、おかしな客がいて日本ではお店の方が苦労されているだろうことも想像します。

 

どっち側に自分が立っても、驕らず、他人を尊重するべきであり、お金を使う側にはウチで買ってくれてありがとうと言う気持ちと、お店側には多少のサービスへのありがとうの気持ちを持っていれば良い買い物ができる気がする。昨日、全く理解不可能な店員に遭遇したのでレポートしておきたい。

 

どんなに可愛い服を着せても履かせても、何度か遊んだら穴が開き、何度か食事したらシミができる。そして四季がある国で育つ子供は大きめを買わない限りほとんど3か月で服は寿命となると実感した私は、セール品の中で良さそうなのを買っておけば良いじゃないかと、遅ればせながら、子供服を買いにモールに行ってきたのである。

 

4件目の店は閉店間際だった。3つレジがあって、店員が3人いるのに、開けているレジは1つだけ。そこに5組も並んでいる。そして先頭のおじさんはセールの割引率が違うと駄々をこね、一度棚を見に行くよう言われ戻ってくるのを私達はただただ待っていた。他のレジ開けてくれないだろうかと思っていると、喋っていた一人の店員が「また明日~」と帰って行った。時間で帰らなくてはいけなくても、日本のレジさんなら、1人くらい自分の時間を多少オーバーして残業代が付かなくてもギリギリまでやってくれるのではないかと思う。フランスの従業員は1秒でも時間外労働をしたくないと、時間きっかりで上がるために早くから手を休めているのだ。

 

残った二人は30代くらいの教育係と60代くらいの新米レジ係だった。長く待たされ、やっと自分の番が来た。買ったものは11ユーロだった。10ユーロ札もあったが、マルシェで大きい金額はあまり喜ばれないので、両替を兼ねて51ユーロを渡した。なのにおばちゃんは、。預かり金額を11ユーロと入力した。でもこういうレジ係はスーパーにもたまにいたことはあったが、今までお釣りに問題はなかったが、なんせ、新米おばちゃんだったから、とっても不安だった。ここで一度教育係が、私のお金ががカウンター中央に置きっぱなしになっていて、おばちゃんが手にしてないことに、一言。おばちゃんは慌てて自分の手元にお金を置いた。

 

10ユーロは赤で50ユーロはオレンジ色である。フランス人なら色でもわかるのではないか。手渡してからおばちゃんはハッとしたらしく、よそ見をしていた教育係に何か言った。2人でグチャグチャ言い合っている。ただ40ユーロ返してくれたら良いだけじゃないと思っているところに、夫からの「(迎えに)着いたよ」と言う電話。もう早くして~と思って、10ユーロをおばちゃんに渡し、おばちゃんが50ユーロを返としている時に、教育係が何かピシャリと言った。ま~ったく意味がわからず、ぽやーとしていると、教育係が「マダム、XI&S*^&R*(P!!」と私に言った。おばちゃんが今度は10ユーロ返して50ユーロ渡すよう誘導してきた。こんな会計に時間取られるくらいなら、私はどっちでも良いんですよ。お釣りが合っていれば、店の現金の売り上げ金が変わることも私の財布の合計金額が変わることもないはず。51ユーロ渡した時に40ユーロをすぐに返してくれず、なぜ釣銭なしの11ユーロ渡すことが問題なのか全く理解できないまま目の前で長々と話されて、教育係は一体何をしたかったのだろう。

 

夫にこの話を言うと、おフランスのまた変な法律ができたらしく、お店がクレジットカードを拒否をすることができるが、現金を拒否しては違法。小銭も40枚までは文句を言ってはいけないという法律があるらしい。夫はこれが理由じゃないかと言ったけど、50ユーロ渡してすぐに40ユーロを返してこなかったのも意味わからない。そんな単純な計算ごときで閉店した店に客を閉じ込めているのもどうかと思う。言葉ができないから、日々謎めいたおフランス生活を送る日々。言葉ができれば、まともに思えるのだろうかしょんぼり