そう、それはフランスに夫だけ先にやってきた時の話まで遡ります。

 

パリやどこぞやの都市なら違うのだろうが、私が住んでいる地域の乗り物といえば隣町に行くローカルな電車が1時間に1~2本とか、1時間に1本のバスである。最近はジュネーブ行き快速の本数が増え、ジュネーブに行くなら良いが、他に行くなら全く使えない電車である。とにかく、乗り換えもよくないし、基本、電車やバスを愛用する人は学生であり、車がなければどこにも行けない地域である。

 

夫が単身でやってきた時もすぐにでも車が必要で、カーディラーに行ったが、クレジットレポートがない夫はすぐには買えないと言われたのだそうだ。その頃、半年しか働かない男だった義弟(次男)は、簡単に稼ごうと車の転売を思いつき、義父にお金を強請って中古車をオークションで買い、売ろうとしていたが、全く売れずに持っていたのだ。CITROENと言うフランスの車で、オッサン社長が乗るような長めのタイプ。使用歴10年だった。私は車は乗るのは好きだけど、全く詳しくはないのだが、父がよく、車は新車で買ってディーラーの保証があって3年くらいで売るのが良い、それ以降は価値が下がるからとよく言っていた。友人の夫は2-3年のものを買うのが一番お得だと言っていた。人によって考えは違うのだろうけど、10年の車なんて価値がないと私は思っていた。価値がないから、誰も買わないのよね。それを夫が買うと言い出したので、私はもちろん反対した。「稼ごうとして買った車が売れないからって、なぜあなたが買うの?売れるように努力は続けてもらって、あなたは新車を買うまで数週間借りていれば良いじゃない。絶対買わないで、あの男とお金が絡むことは懲り懲りだから。」と言っていたのに、それから半年経っても売れず、夫も車があるからと全く買いにも行かなかったので、いつの間にか夫が買うようになったのだムキームキー

 

そんな経緯の車が2年経って突然エンジンがかからなくなったという。その頃、私の車が事故にあい、車を買わないといけなくなっていたが、夫も車を買うことになったのだ。いつまた動かなるかわからない危険な車で、車を買いに行った。義弟から買った車は2年で価値が半分の値がつけられた。それから、コロナになり、いつ新車を渡せるわからないと言われた夫は、その12年物の車を会社の広い駐車場に置き、レンタカーをここ数か月乗っていた。

 

先日、そのディーラーが車を引き取りに来た時に、その12年物の車がウンともスンとも言わなかったので、ディーラーが車の価値が査定できなくなったから、小切手を用意してくれとか話をしている時に義弟がたまたま会社の駐車場にやってきて、「Citroenと言う車は空気がパイプに入りやすく、こういう現象がよく起きる。エンジンをかけてアクセルを強く踏むと直る」と言ってやったら、エンジンがかかったという。

 

夫は義弟の貢献に喜んでいたが、私は「ちょっと待って。毎日会社で顔を合わせていて、車もずっと同じ場所に数か月も止めてあって、動かないって知っているのに、そのアドバイスがもっと前にないことの方が不思議すぎるんだけど。言ってくれてれば、レンタカー代もかからなかったじゃない。」と言うと、

 

「お前は、性格が悪すぎる。直ったんだから良かったじゃないか。どうして義弟について何かにつけて文句言うんだ。」という夫。

 

え?私がおかしい?売った本人が、動かなくなった原因がわかっているかもしれないなら、もっと前に提案しないかね?私の家族や知人なら絶対、動かなくなったって話の時に心当たりがあればアドバイスするだろう。私がおかしいの?いやいや、やっぱり意味ない話ばかりして、大事な話や役立つ話を全くしないアナタの家族がと~ってもおかしいと私は思いますよ。