夫婦の形なんて、夫婦の数だけ違っていい。

長い人生、どっちが稼いでもどっちが家事をしても、何がどうでも二人が良ければそれで良い。

他人は見えない二人の関係。他人がとやかく言うのはナンセンス。

私はそう思っている。

 

私が働いた会社には休暇とは別に病欠という項目があって、病院に行ける制度が会社にはあったけど、私は、お客さんが連絡してきた時に会社にいなかったら申し訳ないとか、会社にいないのが他の従業員に悪いとか思い、いつも妊婦検診で病院に行くのも後ろめたさがあった。

夫は言った。「妊娠していて通勤も心配だし、そんなに毎日ストレスを感じて子供に影響があるより、のびのび過ごして、Franが笑顔の方が嬉しい。子供もよく笑う子になるかもしれない」。

そして私は会社を辞めた。

 

夏休みにフランスに行った。義家族に会った時に、義弟(三男)が、スクープだ的にまるで、ワイドショーの虜になっているおばちゃんのように走ってきて、何か言ったところで、私の顔をチラッと見て、去っていった。

 

全くフランス語が分からない私だったが、勢いよくやってきて、私の顔見て途中で不自然に話すのを止め、消えて行ったのが嫌な感じしかしなかった。私の悪口か?と思い、夫に聞いてみると、

「義父と絶縁状態の義父の兄の嫁が今までやっていた店を閉めて、夫の稼ぎで暮らしている。稼ぎを食いつぶしているらしい。と言った」と。

 

食いつぶしてるって、その人だって今まで働いていて貯金ゼロじゃないだろうし、もうすぐ定年ってところで、別に早く仕事辞めようが、その人の人生設計じゃないか。私達はその夫婦と仲が良い。子供がいなく、だから義父と絶縁状態になる前は3兄弟を可愛がってくれたらしい。夫はその時のことがあるから、義父と絶縁状態は自分と関係ないと言い、たまに会いに行くのだ。だから夫婦仲が良いことも知っている。多くのフランス人がするように海外旅行もたくさんしていて、義父母より話が合う。それを一切会ってもいない若造がとやかく、、って、働くこともせず、国と義父母からの援助で生きているアンタには言う権利もない話だわ。チラッと見て、この女(私)も同じだったと思ったのだろうが、それは私と夫が二人で決めたこと。

 

海外では主婦だと言うと恥ずかしいと言う風潮があるが、私は全くそう思わない。もし、奥さんのサポートで旦那が仕事に集中できているなら、奥さんの手料理で、笑顔で癒されているなら、それは2人で働くよりその夫婦はバランスが良いこともある。夫婦2人で人生を描けば良い話である。そして一番、義弟みたいな人間にあーだこーだ言われたくはないのである。

 

人のことをどうこう言う前に、自分を恥じろ!そう思った。