フランスに移住する前の話。
義母は数年前まで私の前でなぜか
靴が自分で履けない素振りを見せていた。
3人男兄弟は何もせず、私は母親が足が悪くて靴が履けないのに、
見ぬふりって優しくないなと思っていた。
毎回靴を履かせてあげてたのである。
この頃は、自分の親が遠く何もできないから、
近くに義父母がいれば、親だと思って接しようと思っていたのだ。
日本のように土間ではないから、
履かせるのは結構、大変だった。
足のマッサージをしてあげたこともある。
いつかそれを見た夫が、小声でそんなことしなくて良いと言った。
悪口を言わない男が、忠告してきたのである。
でも、母親だよ!足が痛くて靴が履けないんだよ。って思ってた。
しかし、考えてみたら、
義母の趣味はハイキングであり、休まず週に3-4回行くほどである。
靴が履けない痛みがある人が、ハイキング喜んで行くか?
普段はどうやって靴履いてんだ?
暫く、靴を履く時に義母を避けていたら、普通に履いていた。
今は靴が履けない素振りもしなくなったが、
なぜ義母が私の前でそんなことしていたかは、謎である。