私にとって食べることはすごく大事。
信用できない物を買うくらいなら自分で菜園をしたいと思うくらいだけど、これは夫から性格的に無理だと常々言われているグラサン
 

フランスは、農業国と言われるだけあって野菜が安く美味しい。

魚は日本に比べると高いが海が近くない所に住んでいるのに新鮮でそれは嬉しい。
肉は逆に残念なことに、オーブン料理では問題ないが、和牛のような美味しい肉はアメリカ以上に超高額であり、
普通の肉屋ではまず見ることすらない。
 
フランスでは日本のように食べ物に季節感があり、名産や郷土料理もあるチーズ
これが私はなかなか嬉しい。食で季節や地域を感じられるのは目で見ても食べても幸せであり、旅の楽しみも増すのである。
 
だが、最大に困ることは、簡単にサクッと食べれる店がないこと。
これはあちこち回りたいと旅行で来た時も困ったけれど、住んだら慣れるまで本当にイライラしたニヤニヤ
日本がいかに多種多彩な食やレストランがあり、便利な国なのか心底思わされる。
 
私が住む辺りでレストランに入ったら最後、自分の時間をウェイターに委ね2ー3時かかるフレンチかパン屋、ケバブ、ピザ、マックと言う究極の選択しかない。
ラーメンやもないし、うどん屋もない。
それが日曜と月曜になると更に選択肢がなくなる。
もちろん日本食がパリ以外でそうあるとは思ってなかったけど、この辺りにはあの人口の多い中国人もいないのか、大した中華もないのには驚いている。実際は数軒はあるけど、どこもなぜか多くがブッフェスタイルで本国に通報したら、きっと海外で不味い中華を広め中国の恥だと処刑されそうなレベルの低いものである滝汗
 
勝手な推測だけど、イメージ的に昭和初期の生活のような感じである。
普段は家で食事をし、誕生日等のイベントの時だけ食事に出かける。
日本で中華や韓国料理が当たり前にある中、ここでポルトガルやスペイン料理が溢れているわけではなく、
決まってフレンチという一択。
そんな生活を今もこの国の大半(パリ等都市以外)はこういう生活をしていると思う。
 
時間がかかるレストランに行くということは、やはり少々特別なことであるから、
急にレストランに行っても、予約がないと入れてももらえない。
日本では時間制というシステムを用いて、客を1晩に1テーブル2回転3回転すると思うが、フランスは1組しかとらないんだと思う。
そういう意味ではレストランも客を取るということに消極的で最初のうちはこれにも驚かされた。
(レントランとしては、来たが最後、延々としゃべり続けるフランス人を相手にするのである。)
 
遠出した帰りや疲れた時には本当に困るのだが、逆に言えば外で食べたい物がないから、家で美味しい物を作ろうってなる。
それはそれで健康的だし、最近は作るモチベーションにはなっており、季節の野菜を見るのが楽しみだ。